人間は常に見たいモノを見る生き物
人は自分の現実や世界を、自分の見たい形で見ようとしてしまう。
見たいモノを見る生き物で、見たい形で見ようとしてしまう存在。
「人間は見たいモノを見る生き物」
という表現は、心理学における「認知バイアス」や「選択的注意」に関連しています。
これらの概念を説明すると、次のようになります。
認知バイアス
認知バイアスとは、情報を処理する際に生じる偏りのことです。人間の脳は膨大な情報を効率的に処理するために、既存の信念や期待に基づいて情報を選択的に解釈します。これにより、自分が期待する結果や信念を強化する情報だけを優先的に見たり、記憶に残したりします。
選択的注意
選択的注意は、周囲の環境から特定の情報に焦点を当て、他の情報を無視する能力です。これにより、自分が関心を持つ情報や重要だと感じる情報に集中することができます。例えば、混雑した部屋で自分の名前が呼ばれた場合、他の音があるにもかかわらず、その声に気づくことができます。
実生活での例
- ニュースや情報の受け取り方: 政治的な信念が強い人は、自分の立場を支持する情報源を選び、反対の意見は無視する傾向があります。
- スポーツの応援: お気に入りのチームが勝ったときはその試合のハイライトを何度も見返すが、負けた試合は見ないようにする。
- 人間関係: 好意を持っている人の長所にばかり目がいき、短所を見落とすことがあります。
結論
このように、「人間は見たいモノを見る生き物」というのは、心理学的なメカニズムに基づいており、自分の信念や期待に合致する情報を選択的に認識する傾向を表しています。これは人間の思考や行動を理解する上で重要なポイントであり、日常生活の様々な場面で観察することができます。
人からの言葉でも同じこと
誰かからの言葉・・・
言葉を受け取る時にも、同じように自分の中で必要だったり、
求める言葉ですらも、取捨選択をしてしまう。
誰に何を言われても・・・届かない時がある。
それが、心を閉ざしてしまう時。