相手の気持ちを聞くときに、答えを先に決めつけてないですか?
聞く前に、自分の望む答えを用意して相手の答えを待っていませんか?
相手の素直な気持ちを、知ることが出来たら素敵
人間は、誰もが見たいモノを見るようになっている。
知りたいコト、聞きたい言葉・・・
自分が望む答えを常に求めている。
だって、それが私達なんだもの。自分の望む世界と、望む答えを求めていて、それが叶えられるように生きているし、努力している。自分の思い描く世界の中で過ごしたい。自分が必要とされる世界で生きていたい。
そうじゃない?
その世界でなら、私達は安心して過ごすことが出来るんだから。
でも、その私達の安心する世界の中で、相手の気持ちをどうやって知って・・・受け入れていくのか・・・
難しいと感じる時はありませんか?私達は、実際自分の気持ちですら把握できていないのにね。
それでも、誰かの素直が知りたい・・・
大切な人の、特別な人の・・・素直な気持ちを聞きたい。
私達は、自分の気持ちを知ることが出来ないからなのか、人の気持ちを知りたがる。
自分の気持ちを知ることよりも、相手や誰かの気持ちを知ることに力を傾ける。
いろいろ質問して、勝手に想像して、予想して、他の誰かの言葉を参考にしたり・・・テレビや映画の中の状況や環境からも引用して、人の気持ちを探して、知ろうとする。
それで、相手の気持ちを知ったような気になっている。知った気になっているどころか、勝手に決めつけて、相手が自分の想像や予想・・・自分の望む答えを言ってくれないと・・・
『違うんじゃない?』
『本当のことを言ってみなよ?』
『正直に言って・・・』
って、相手の言葉・・・相手がせっかく伝えてくれた想いの言葉ですら、受け入れることが出来ず、認めず、理解せず・・・
否定する。
人間は、自分の見たい現実を見る生き物だからね。
だから、相手の気持ちですら、自分の望む答えを求めてしまう。
それでいて、相手の気持ちが知りたいと・・・分かってあげたいと・・・理解したいと・・・
言っている私達・・・。
そんな私達が、人の気持ちを聞くことなんて出来るはずないのにね。
私は、知っている。
人が、本気で言った言葉・・・本当に伝えたいと思った時の言葉・・・心からの言葉・・・
それを聞いてくれなかった相手には、きっと二度と話すことはないだろうって。
その時の、全力の思いを受け取ってくれなかった相手に、もう一度聞いてもらおうとは、なかなか思えないだろうから。
そうじゃない?
自分の本当の思い・・・全力の気持ち・・・心からの言葉を、否定されたら
とても、とても、心が傷ついてしまうから。二度とは元に戻らないくらいに。
その傷は、恐怖になって、トラウマになって、新しい不安になって、心配になる。
相手の言葉を否定すること・・・どんなに自分の望んでいない言葉だったとしても、自分の予想と違っていたとしても、
それを否定しちゃいけないんだと分かってください。
否定された人は、きっとこの先・・・自分の気持ちを誰かに伝えることは出来なくなるかもしれないし、自分の気持ちを知ることを恐怖に感じてしまうようになるかもしれない。
そう・・・
私達と同じように・・・
その事を知っていて、初めて
相手の素直を聞くことが出来る場所に立てるんだろうと、私は感じている