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簡素な暮らしーSimple of life

日々の暮らしの中での”シンプルな”そして”簡素な”ものやことについて綴っています。




白湯というこの世で一番シンプルな飲み物を飲み、
毎朝自分で作ったグラノーラを食していることは
以前にも書いた。

「白湯って美味しくないじゃない?」
という周りの声も多い。
だが、私は1日あたり最低2リットルは飲んでいる。
これが夏場だけは
常温のミネラルウォーターに変わるが・・・

朝、起きたら
眠っている間に生まれた口の中の雑菌を洗い流し
ゆっくり、ゆっくりと白湯を飲む。

じわじわと胎内に心地よい温かさが
染みわたってくるのがよくわかる。

2~3杯白湯を飲んだら
ヨーグルトを和えたグラノーラをゆっくり食す。
ざっくり、時々ホールのまま入ったアーモンド、
向日葵と南瓜の種、国産キヌア、黒胡麻、
ドライフルーツにオートミール、
蜂蜜にグレープシードオイル、
カルダモン、シナモン、塩、バニラオイル
などをオーヴンで焼いたものだ。

グラノーラを食している間にも
勿論、白湯は飲む。

このふたつの習慣は
体内をきれいにするだけではない。

始終白湯を飲んでいると
舌が敏感になってくる。
時々飲むお茶やコーヒーが
美味しく感じるか否かでその日の体調もすぐわかるのだ。

それと時々飲む嗜好品なのだから
なるべく、というか意識して
質のいいものを選んで飲むようにしている。

私たちの人生は
案外時間があるようで、短い。
それならなるべく質のいいものに接していたいものだ。
食べるもの、飲むもの、聴くもの、触れるもの・・・
質の良いものはシンプルでありながら
あと後まで私たちの心にいい意味での余韻を残してくれる。

そしてこのシンプルな習慣が
嬉しい効用を運んできてくれたのだ。
まず、肌がきれいになった。
おそらく新陳代謝が活発になったのだろう。
冷え症で夏でも汗をかきにくかったのが
去年は沢山汗をかいて
そして基礎体温が35度4分から
なんと36度5分にまで上がった。
これには婦人科の主治医も驚いていたが。
勿論、腸の動きも活発になった。

仕事柄、不規則な生活、
そして不規則な食生活を送りがちだが
朝の時間だけは大切にしている。

そうすることによって
旅先でも体内は至って規則的になっているから不思議だ。
旅先や外出先での
カロリーオーバーな食事も思いっきり楽しみ
体重にも、勿論、体調には変化なく
いつもと同じ状態でいられるのだ。
これも嬉しい効用のひとつだと感じている。

世の中のメディアの中では
「○○がいい!」と放送されただけで
その食材があっという間に売り切れてしまう。
そんな”おまつり”感もいいが
自分の舌や気持ちに正直になって
自分の体や心が欲しているものを
一過性に頼るのではなく
信じて何年も続けてみるのも
決して悪くないことだと
私自身は身を持って感じることができている。

子供の頃から朝食と言えば
トーストにたっぷりのバターやジャム、
そしてピーナッツバターやチョコレートスプレッドを塗り、
イタリアンとフレンチを掛け合わせたような濃いコーヒーや
香り豊かな紅茶、
それにベーコンエッグやサラダ、果物、チーズなど
かなりヘビーなまるでイギリス人のような食事だった。
祖父母とも同居していたが
80を有に越えた彼らも同じ内容の食事だった。

1年に何度か実家の家族と朝食を共にするが
懐かしいメニューではあるが
戻りたいとは思わなくなった。

祖父はそんな朝からヘビーな食事をし、
10時と3時のお茶の時間には勿論、お菓子も共に。
明治生まれの人で造り酒屋の息子だったので
煙草も酒もたしなみ、
夕食にガッツリと肉を食する時も少なくなかった。
食後にはデザートと供して
ケーキや果物などがないといられなかった。
それなのにどこも悪いところもなく
前の晩、ステーキとビールを堪能して
眠りに付いたら朝、そのまま起きなくなっていた。

彼の場合はこうした一見ヘビーな食事が合っていたのだろうし
仕事は私と同じく自宅で
書を書くのを生業としていた。
穏やかで誰にでも優しく
80を超えても180センチはある”大きな人”だった。
祖母も当然のことながら同じ食生活をし、
着物と大使館務めの頃に覚えた
洋食やオーブンをフルに使う焼き菓子が得意だった。
着物と器道楽だったが
褒められるのが大好きだったので
自分のものを褒められると何でもあげてしまうのが
悪い癖だと母はボヤいてはいたが。
彼女も病に倒れはしたが
入院することなく自分の部屋で静かに逝った。

自分に合った好きなものを食して
自分の意思を持って暮らす。
シンプルな習慣だが
これらが私たちの体や心を豊かにしてくれるものなのだろう。