挨拶、そして会話のシンプルだけど嬉しい効用 | 簡素な暮らしーSimple of life

簡素な暮らしーSimple of life

日々の暮らしの中での”シンプルな”そして”簡素な”ものやことについて綴っています。





春と秋は我が家への道と
そこをでて両隣を始めとした近隣に広がる
落ち葉などの掃除が日課となっている。

そのときに
近所の人やそこを通りかかった人、
宅配業者や郵便配達の人などと
挨拶やちょっとした会話を日々、繰り返している。

ただ黙々とひとつの作業をする、というのも
それはそれでいいのだろうが
「おはようございます。いいお天気になりましたね。」
「こんにちは。寒くなりましたね。」
「昨晩は風が強かったから落ち葉が多いね。」
「あんまり綺麗だから掃くのはもったいない気がするけど、ね。」
そんな、ちょっとした会話だ。

井戸端会議のように話しこむことはさほどない。

だが、今日は近所のそれまであまり話したことのない
お歳を召した男性に声をかけられた。

「いつもありがとう。歳を摂るとなかなか動けなくて
申しわけなく思っています。」と。
そこでさし障りのないお天気の話しなどで返したら
「あなたはフランス語を話すようですが・・・」と聞かれた。
「実は私、以前フランス語の教師をしておりました。
今はボランティアなどをしていますが
本当はもう一度、フランス語を教えたくて・・・」

「それはフランス語教室を開かれたいのですか?」
「まだまだ親しみのない言葉でしょうから
短い時間で楽しく会話をみなさんと
できるようになったら・・・などと考えておるんです。」
「でしたら、うちをお使いになりませんか?」
「え?」
「いえ、うちはご存じの通り日々、色々な来客が
ありますから、ちいさな教室を開けるスペースはあります。
本当に開くお気持ちがございましたら
またお会いできた時にゆっくりお話を聞かせて頂けませんか?」
そんな提案をしてみたのだ。

するとどうだろう。

その男性が徐々に嬉しそうな頬笑みに表情が変わり、
「いやぁ・・・ありがとう!
ではお言葉に甘えて私も企画案をあなたにできたら
お伝えしますよ。ただ、家内がうるさいから
彼女の機嫌のよさそうな時にね。」
ととてもcuteなウィンクをされた。

彼の奥さまは食生活にこだわっていらして
野菜や果物は昔からお気に入りの農家さんから
届けてもらっていて、
近所のやはり同じように食にこだわる
奥さん友達も彼女の口利きで
有機野菜などを取り寄せている。

私が知る限りでは奥さまもとても笑顔が可愛らしく
野菜や果物の”おすそわけ”を
持ってきながら玄関先でなんてない会話をよくする。

この近所にはこうした人が多く
始終”美味しいもの交換”をしている。

そして日々の挨拶や他愛のない会話も
かしこまらず、ほんのちょっと勇気を出して
自分からしてみると
「世の中ってそんなに悪い人って実は少なくって
あったかい人が多いんだなぁ・・・」と
その日1日がなんだか幸せな気持ちになれるから不思議だ。

日々の挨拶、そしてちょっとした会話。

こんなシンプルな行為が
実は人と人とを繋げてくれる。

そして時間にしてみれば挨拶など
僅かな時間だというのに
実際、行動に起こしてみれば
内面的に豊かになれる。

こうした効用があるのだから
誰かとのなんてない会話は欠かすことができないのだ。

今日も掃除の後に見上げた空は美しかった。