兄へのコンプレックス、大学受験、恋愛。進学校に通う下石貴樹にとって、人生の大問題とは、そういうことだった。突如、空から降りてきた七色に輝く光の幕が人生を一変させるまでは…。触れた者を複製してしまう、七色の幕に密閉された空間で起こる連続殺人。極限状態で少年達が経験する、身も凍る悪夢とは。(「BOOK」データベースより)



うーむ。
西澤さんのSF(特殊設定)ミステリは大好物なのですが、
こちらはもうひとつ、かな。

といっても、十分面白いレベルではあるんです。
複製人間ができるとこなんてかなりワクワクさせられたし。
・・・だけど、西澤作品には最後にどうしても驚きを求めてしまうので、
オチが弱いのがちょっと物足りなかったかな。
過程は面白くて、オチがちょっと弱い作品だなと思いました。


ここで出てくるのは、複製直前までの記憶と意識を持った
コピー人間(もちろん本人にその意識はなく、オリジナルだと思っている)であって、
双子に近いクローン人間とは別物なんですよねぇ。
作中のテレビで想定してる以上の恐ろしいことになる気がします。


それにしても人が死にすぎ^^;
同作家の「殺意の集う夜」もめちゃくちゃ人が死にますが、
あちらはもはやギャグかコメディの領域なのに対し、
こちらは主人公が根暗なせいか、鬱々としたものを始終感じます。
死に際も結構グロくて、表紙の爽やかなイメージとは全く違うのでご注意を(苦笑)


後味がいいのか悪いのか良くわからない終わり方をしますが、
オチが弱いとは書きつつ、これはこれで嫌いではありません。

そして、序盤に川に流されてしまったあの人・・・
ストロー出現中、すさまじく壮絶な思いをしただろうと思うと
気の毒すぎて・・・ゾッとしました。

★★★☆☆ 3.5


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