こんにちは。ロンドン在住ヒーリング・プラクティショナーの百合子です。
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以前は「ポジティブ」というものを信用していませんでした。その言葉も意味合いも。なんとなく無理やり「嫌なことを考えないように」したり、「嫌なことから目を背けて、なかったことのように」振る舞うことだと思っていたのです。
「ポジティブ思考」とは、偽物であると思っていました。
もしくは、ポジティブ思考の人って、なんにも考えていなくて問題そのものが見えていないんじゃないかとすら本気で思っていました。イメージ的には、お花畑でスキップしているような（笑）。世の中にはなんにも悪いことはなくて、頭に大きなリボンを付けて、「あははは～♪」と草原を駆け抜けている感じ。この説明でどのくらいの方がわかってくださるのかは疑問ですが（苦笑）。
だから、「もっとポジティブに考えたら？」なんて言われると、「世の中の問題に目をつむって、馬鹿になれということ？（怒）」とすら思っていました。
では、どうして眉唾な「ポジティブ」と受け入れようと思ったのかと言いますと、「ネガティブ思考」に疲れたからに他なりません。
何かに怒る、人の嫌な部分が気になる、人が自分をどう見ているかが気になる、常に不安、常に緊張…これでは、体も心も休まりません。ネガティブ思考って、ものすごいエネルギーを消費します。若いときには体力もあるのでそれでもなんとか生活出来ましたが、この歳（40手前）になるともう本当にタダの消耗戦でしかない（あくまで私の場合です）。そして、そんな生活は全く持って楽しくない。
でも、決してネガティブな思考が悪いと言っているわけではありません。適度なら問題ないのだと思います。例えば、仕事や普段の生活でも、なにか物事を慎重に進めるには、最悪な状況を想定していたほうがいろいろな状況に備えやすい。人間の脳は、防衛本能からネガティブな状況を考えるようにできているとも言われていますし、ネガティブ思考自体が人間の性とも言えます。
しかし、そのネガティブが過剰だと毎日の生活は大変です。
あまりにも過度なネガティブになってしまうと、何かに備えるための「最悪な状況の想定」を飛び越えて、さらにはそこから勝手なストーリーが（もちろんよりネガティブな方に）付け足され続けます。つまり、実際に起ってもいないことを考えることでより気持ちが落ち込み、余計な心配をし、ストレスを増長し、さらにネガティブに陥っていくという終わりのないスパイラル。
実際に起こっていないことでも脳内で考えることで、脳には実際に起ったのと同じストレスを与えることになります。例えば、仕事で失敗をして怒られたことを何度も思い出し脳内で再生すると、脳には再生した回数分のストレスが新たに追加されることになるということです。もちろん反省は大事ですし、思い出すことが悪いわけではありません。しかしその回数が過剰になると、反省どころか心身に悪影響しか与えなくなります。
だったら考えることをやめたらいいじゃない。
本当にそのとおりなんです。でも、そんなに簡単じゃない。だからみんな苦しんでいるんですから。
どうしてやめられないのか。それは、脳内にネガティブ思考のパターンが出来上がってしまっているから。「よし！もうネガティブな考えは止めにする！」と固く心に誓っても、脳は自動的に「いつもの通路」でネガティブ思考を生成していきます。だってその通路しか今まで使っていなかったのですから、ポジティブ思考になるための通路が開拓されていなかったり、使い方がすぐにはわからないのです。
どうしてもネガティブは止められないのか？もう、諦めるしか無いのか？
いえ、止められます！思考の癖は変えられます！！！でも数日では無理です。癖を変えるには、最低でも数ヶ月かかります。恐らく多くの人が、「これが私の性格だから」と諦めていると思いますが、そうではないんです。時間はかかりますが、変えられます。
長くなったので次回に続きます！
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