今回は戦略論を考えます。


戦略論について興味のある方なら、リデル・ハートの名前をご存知でしょう。「間接アプローチ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。


戦略における積極的な側面(こういう場合はこうしなさい)を6つ、消極的な側面(こういうときはこうするな)を2つあげて戦略を整理しているため実戦に応用しやすい形になっていて、より現場に近い人たちに採用されています。


積極的側面のひとつに、


目的を手段に適合させよ


というものがあります。


少し変わった感じがしませんか。普通なら「手段を目的に適合させよ」といいたくなるところではありませんか。まず目的があって、その目的に到達できるように手段をいろいろ考えて整備する、というのが一般的ではないでしょうか。


ところが、リデル・ハートは「目的を手段に適合させよ」といっているわけです。


実際に自分の仕事に当てはめてみると、これが合理的であることに思い至ると思います。


例えば、新製品の発売に際して、目的をシェアNo.1とした場合、手段である工場設備を10倍にする必要があるとすると、これは実現できません。現実には、現有の工場設備をフル稼働した場合の生産量から想定できるシェアを目標と設定して新製品を売っていくことになります。シェアは3位かもしれません。


現実を見ればそうなりますよね。


ここが、実務で戦略を扱う人にとってリデル・ハートが信用できると感じるポイントかもしれません。


特に毎日「気合だ、気合があれば何でもできる(できないのは気合が足りないからだ、という言い方もありますが、意味は同じ)」といわれている人には、戦略という言葉が頭にあれば、共感しやすい内容ではないかなと思います。


次回は、リデル・ハートの続きか別のことか、決めてませんがお楽しみに。