スティルアライヴ -105ページ目

スティルアライヴ

破れたソファーに座って
生き場所を探す猫みたいに
爪で 皮膚で 指で 手の平で 腕で 肩で 胸で
君を確かめてた
今日も生きてるかを


晩酌中。
ちぇるみん★たいむ-200901201854000.jpg
うめぇー。
ひたすらうめぇー。


今日は朝に『最悪』読み終わって、ずっと中原中也の詩集読んでました。
『生ひ立ちの歌』と『汚れつちまつた悲しみに』は有名ですねー。教科書に良く載っとる。
ちぇるみんは『盲目の秋』が好きです。




汚れつちまつた悲しみに
(心は悲しみに支配されてしまった)

今日も小雪の降りかかる
(今日も雪が積もるかのように悲しみは積もっていく)

汚れつちまつた悲しみに

今日も風さへ吹きすぎる
(今日も風が吹くように悲しみは訪れる)

汚れつちまつた悲しみは

たとへば狐の革袋
(悲しみは狐の革で出来た衣のように毛羽立っている)

汚れつちまつた悲しみは

小雪のかかつてちぢこまる
(吹雪に凍えるように我が身は小さくなってしまう)

汚れつちまつた悲しみは

なにのぞむなくねがふなく
(何も望んでいないのに)

汚れつちまつた悲しみは

倦怠のうちに死を夢む
(怠けているうちに死にたい気持ちにさせる)

汚れつちまつた悲しみに

いたいたしくも怖気づき
(痛々しい程に自身が怖がってしまう)

汚れつちまつた悲しみに

なすところもなく日は暮れる
(どうすることもできず1日が終わってしまう)



な‥‥‥なんてネガティブな詩なんだ><
訳間違ってるかも知れないけど。
これが教科書に載る理由がわかりませんなー。
でも詩とか俳句とかって、多少暗いのが多いよぬ。切ないというか。なんでだろね。


今から断髪します。

曇つた秋


或る日君は僕を見て嗤ふだらう、
あんまり蒼い顔してゐるとて、
十一月の風に吹かれてゐる、無花果の葉かなんかのやうだ、
棄てられた犬のやうだとて。

まことにそれはそのやうであり、
犬よりみじめであるかも知れぬのであり
僕自身時折はそのやうに思つて
僕自身悲しんだことかも知れない
それなのに君はまた思ひ出すだらう
僕のゐない時、僕のもう地上にゐない日に、
あいつあの時あの道のあの箇所で
蒼い顔して、無花果の葉のやうに風に吹かれて、
ー冷たい午後だつたー

しよんぼりとして、犬のやうに捨てられてゐたと。


猫が鳴いてゐた、みんなが寝静まると、
隣の空地で、そこの暗がりで、
まことに緊密でゆつたりと細い声で、
ゆつたりと細い声で闇の中で鳴いてゐた。

あのやうにゆつたりと今宵一夜を
鳴いて明さうといふのであれば
さぞや緊密な心を抱いて
猫は生存してゐるのであらう

あのやうに悲しげに憧れに充ちて
今宵ああして鳴いてゐるのであれば
なんだか私の生きてゐるといふことも
まんざら無意味ではなささうに思へる

猫は空地の雑草の陰で、
多分は石ころを足に感じ
その冷たさを足に感じ、
霧の降る夜を鳴いてゐた───