どこ鉄126 〜写真が届く限り | 菅野貴夫の野球電鉄

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



明後日の方向『長い墓標の列』、プレビュー公演が無事終了しました。

(撮影・松本一歩さん)


(こっちは本番にないシーン) 

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

いよいよ28日から本公演。

ご来場お待ちしております!



さて本日は休演日ということで、気分転換に欠かせないコチラをやっていきましょう。




まずはコンクリート仕事の師匠まさつぐさんからの1枚。

相変わらず容赦のないローカル線。



2年以上もやっていると、出題者の方との間にそれぞれの関係性というか流儀が出来てきます。

簡単に言いますと全国を駆け回る師匠の写真に一から取り組んでいては私の身が持たないという事。


というわけでグループメッセンジャーの現場報告をストーキング開始。

写真をくれた時期に師匠が行っていた現場はと、、、

このあたりか。青森か岡山。



すごい行動範囲。お疲れ様です!



さて。

これが青森の平野部か岡山の山間部かと問われれば、断然岡山ぽい。

まずは岡山県美作(みまさか)市から当たろう。



写真を拡大。

……これは書いてある標語からして、警察署かな?



美作市へ向かい「警察署」入力。

なるほど。


カーブした線路の脇に警察署がありますねえ。



では元の写真(拡大)↓


探し出した写真↓

姫新線・林野(はやしの)駅、容赦のないネットストーキングにより確保!


なお全国を飛び回りすぎて疲労蓄積の師匠からはこんな写真も届きました。

……富士急のジェットコースターを線路と?

と返すと「線路じゃなかったなら何なんですか」と逆ギレのような返答。


僕にできるのはここまでです!



ジェットコースターは管轄外ですから!




さあ次。

おなじみ中山さんからの挑戦。

この1枚だけでは極悪写真ですが、


2枚目でthe end。



目白。


このへんでしょうな。



どんなに工夫して送っても山手線の駅など無駄です。





続きまして、こちらもおなじみ日下さんからの1枚。

ほう、ローカルで構内の広い駅。


右奥を見ると、

線路の敷地に沿うようにソーラーパネル。



……パッと頭に浮かぶのは、東武佐野線の葛生(くずう)駅。



とりあえず行ってみよう。


こんなに思惑が当たることもあるんだな。



では元の写真↓


探し出した写真↓

東武佐野線・葛生駅(栃木県)、一発確保。



すぐに分かった理由はこちら。


(我が家の蔵書・鉄道ジャーナル2019年5月号)


右下の葛生駅全盛期の写真と、線を引いた部分の文言が何となく頭に浮かんだという事ですね。

私の脳内にはこのような無駄知識が膨大に詰め込まれています。



それにしても、よくこんな終着駅まで行かれたものだ!





続きまして、今回『長い墓標の列』で共演している、静岡のひさえさんからの1枚。

毎回シビアな写真なんだよな……


この絶妙な車両の入れ方、絶対狙ってるだろ!!



クーッ、黄色っぽく見えるから西武鉄道の車両かな?と思ったけど、

(Wikipediaより)

この2000系には車体裾部に出っ張りがない。スカートの長さも違う。



それに西武鉄道にこんな草ボーボーの線路があるとも思えないし………ん?

↑1番上に見える線路(ホームに接している)とその下の線路は、ちょっと斜めになっている……



これは、あれだな!



では元の写真↓


見つけ出した写真↓

同じ角度は見つけられなかったけども、ホームの縞々、複数の線路と間に立つ信号機、そしてホームの途中から分岐する線路。

左端のスロープのあたりから撮ったんだろう!


というわけで東海道本線&伊豆箱根鉄道駿豆線・三島駅、画角ギリギリのラインで確保。



この駅にはコンクリート仕事の関係で僕も月イチ以上訪れるんですが、

最大の特徴的がこれ、JRからいずっぱこへの連絡線がホームの途中で分岐している事です。

分岐の際に車両の端がホームに接触しないよう、わずかに削り取られてカーブを描いてるんですね。



ふーっ、土地鑑があったから何とか解けたけど危ない写真だった!





続いては、稽古場の休憩時間に↑を解いたところ、その場で写真を提供してくれた白石花子さんからの1枚。時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』以来の共演で嬉しい。

ほう、小湊鐵道ね。

やっぱり素敵な車両。


駅構内の広さから瞬時に「五井」と喉まで出かかりますが、ここは慎重に捜査しなければ。


まずは拡大。

車両の窓に映ったビルに文字が。



フコク生命かな?



五井駅周辺へ赴き、「フコク生命」入力。

あるねえ。



では元の写真(拡大)↓


窓に映ったビルはこちら↓

小湊鐵道(&JR内房線)五井駅、慎重を期して5分かけて確保!


気持ち悪がられても気にしませんよ!




さあ今回ラストは、透水ディレクター奥川さんからの1枚。

またすごいのが来た。



こんな写真がフォルダに残ってたら、間違えてシャッター切ってしまったんだろうと即削除するレベルですよ普通!



しかし文句を言っても仕方がない。



拡大。

電話番号発見。


「ヒントはある」と言っていたのはコレのことか?



すかさず検索、広告会社の番号と判明。03だから東京だな。



まずは会社のある場所を捜索。

しかし渋谷駅からは結構離れていて、間に幾重にもビルが林立している。

そもそも白看板に広告会社の電話番号って「広告主募集中」だろうから、本社の場所とは全く関係ないよな……。



うーむ。

両側のビルにも目立った手掛かりなし。



解決の糸口を見失い数週間放置。



コンクリート動画撮影で集まった時に、改めて捜索再開。やはり本人が目の前にいると解いてやろうという気持ちが高まります。




改めて古川広告社さんを検索。

Wikipediaという方法もあったな。


なに、関西が地盤?



奥川さんは大阪在住。

この閉塞感漂う写真が関西のどこかの駅だとすると、、相当敗色が濃くなるぞ……



先ほどのWikipediaに戻ってすがりつく文言。

東海道・山陽新幹線沿線、ここに重点を置いて調べよう。

(近年では…以降の文言は僕にとって都合が悪いので一旦無視)



まずは、、新大阪駅。

地下鉄御堂筋線の駅が、たしか新幹線の真下で高架なのに地下駅みたいな構造になっていたはず!

どこかに隙間から外が見える場所があるんじゃないか?



現地へ。

違ったか!

隙間というよりは完全に窓になっている。



うーむ、看板の電話番号が03だったから、やはり首都圏と考えたほうが良いか。大阪だったら06だよな。。




東京あたりだと、、、新幹線の品川駅。

ここも地下のような構造だけど所々で景色が見えてたはず……!



出発。

……いい感じの隙間感はあるかな。。



とにかく品川に照準を定めよう。


新幹線品川駅の西側にはJR東日本と京急の広大な敷地があるため、ビル群のある東側を捜索開始。



では元の写真↓


ようやく探し出した写真↓

左右のビルに、手前の白看板の角度。



完璧。



というわけで東海道新幹線・品川駅からの閉塞感漂う景色、確保!!!


この5つ並んでいる隙間のどれかから撮ったんだろう!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



楽しんで頂けていたら幸いですが、私個人としてはこれで心置きなく本番に臨めます。



ではまた!

12月4日((日)まで王子小劇場にてお待ちしております!