どこ鉄 〜一旦通り過ぎて | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



新年度になりましたね。いかがお過ごしでしょうか。



ワタクシは出演した短編映画が、4/1より販売開始となりました(配信のみの販売です)。

初の映像作品での主演となっておりますので、ぜひご覧くださいませ。


詳細は別の記事でご案内いたします↓





それでは今回もやっていきましょう。



まずは加瀬さんシリーズのこちら。

安定の都市部ですね。


ただ、若干の郊外感があります。
真ん中の赤い建物(文字は読めない)の古めかしい感じとか、向こうの土手や空の広がりとか。
そして構造物の感じから、おそらくJRの路線でしょう。


さて駅構造はシンプルな2面4線ですが、気になる部分がひとつ。


この写真を撮ったホームは、奥からこっちに電車が来るはずのホームですが、なぜか信号機が付いています。真ん中あたりで青く点灯しているのが左側のホームから出る電車のための信号と思われるので、赤いのは逆向きに付いていることになります。

これは、折り返し列車がある駅という事かな…?



さらに重要な要素がこちら。

左端、10両編成の停止位置表示です。



ホームもこれ以上延びていないので、10両編成だけが走る路線といって良いでしょう。



首都圏でジャスト10両編成のみが走るJR線といえば中央線・埼京線・京浜東北線、中央総武緩行線(黄色い電車)がありますが、(京葉線は武蔵野線からの8両も入ってくる)……

ともかく中央線以外にこのような構造の駅はありません。なぜかと言えば、僕がそう思うからです。




中央線で地平の2面4線、折り返しもありそうな規模の駅はそう多くないぞ……



では元の写真を拡大↓


見つけ出した写真↓

ウム。



JR中央線・国分寺駅(東京都)、柱の陰から確保。




ちなみに軽く調べてみたところ、中央線で国分寺止まり(折り返し)の電車は1本もありませんでした。



アレ、じゃあの逆向きの信号は何なんだろう?

まあいいや、首都圏の複雑な鉄道のことにいちいち突っ込んでいられない。




次に行きましょう。




たびたびのご登場、金崎敬江さんからの1枚。

ホームと、線路と、柱と壁などが見えますね。




言っていいですか?




殺風景。




今まででも屈指の殺風景です。色なんか3つぐらいしか使ってないんじゃないか。




数少ない文字情報にズームインしても、

日高屋じゃ何の情報にもならん!




(一応説明しますと日高屋は関東一円のめぼしい駅前に鬼のように出店している中華チェーン店です。今まで何度お世話になったことか)


そして、左端にKの文字が書かれた黒壁がチラリと見えています。あれは何だろう…?




まずは落ち着いて、鉄道情報に集中。

奥の線路2本にはホームが見あたりません。




これは、

①複々線区間で、奥が快速系なのでホームがない

②大きな駅で、奥はホームが短いので見えない



このどちらかではないか。



さらに柱があって右側が薄暗いので、駅構造あるいは交差する路線が上に覆い被さっている。

これは①②に共通する重要な要素。




捜索開始。





まずは①に該当しそうな東中野から始め、中央線をバーッと見て、

首都圏の複々線区間で各停しかホームが無い①の駅を思いつくままにバーッと見て、

そうだ上に交差する路線といえば武蔵野線!と気付いてバーッと見て、




一旦撤収。





手当たり次第ではラチがあかない。





今度はキロポストに着目。

上に6、下に20と書いてありますね。



これはどういう意味だろう?起点から6キロ?それとも20キロ600メートル的な?



調べてもうまく出てこない中で、こんな写真に出会いました。

おっ!



なんだか似た感じがするぞ!



数字の意味は分からないけど中央線の車両なのは一目瞭然なので、改めて中央線沿いをあたり(成果なし)、

すぐさまキロポストのことは忘れて他のバーッと見ただけの路線も再度捜索してみます。




途中の①立川。(数字は上で挙げた条件です。誰も参照しないと思うけど)

いい感じだ!




でも調べたら線路が3本あった…!あと柱の形が微妙に違う!




最近の流れで立川ついでに川崎も見ましたが(南武線繋がりでしたね)やはり違い。




そして川崎からの流れで①蒲田。

ムッ、柱の形もいい感じだ!




だが、もっと向こうを見れる画像は見つからない…!!



かくなる上は、駅前で「日高屋」を検索。

あった!でも逆方向!!



右上のUFJ銀行のあたりにあって欲しかったの!






再度撤収。





出したり片付けたりが無いのはいいんですが、気持ちの切り替えに時間がかかります。





改めて、問題写真を眺めます。

向こう側の線路、やけに間の幅が広いな……




そこでハッと閃いたのが、①西船橋。



西船橋駅は、千葉県と東京を結ぶ重要路線(総武線各駅停車・武蔵野線・京葉線・メトロ東西線・東葉高速鉄道)がこんなにも集まる千葉県随一のジャンクション駅ですが、総武快速線だけはホームがなく、この駅を通過します。(しかも武蔵野線が上を交差している)



実はかつて快速線にもホームがあったので、その名残りで線路の間が膨らんでいる、そんな古い知識が頭に浮かんだのです。



頭に浮かんだ我が家の資料↓

この文章がすべてですね。

東西線、総武線をよく利用する方には驚きの写真でしょう。




条件は揃った。

バーッと調べた時に何故気づかなかったのかという事は気にしない!さあ西船橋へ行ってみよう!



まず降り立ってみた駅前ストリートビュー↓

あーっ!!



この「K」はッッ!!!



元の写真を拡大↓

あのKだな!!


さらに、右側の日高屋の看板が出ている部分、よーく見ると上にも、柱に隠れた横にも、合計4枚の看板が出ているように見えます。日高屋だけじゃなかったんだな!



さあ、表通りから見てみよう↓

店舗の配置も完璧。




というわけで西船橋駅(千葉県)、武蔵野線ばりに東京をぐるり巡ったのち確保!!




いやー、地味に厳しい問題だった!



まさか最後に日高屋に戻ってくるとは。

(王子にある「立ち飲み日高」また芝居仲間と行きたいな…)



そしてふと、あのキロポストは何だったのか気になって見てみた別の資料。

ズバリ起点から20.6キロだったか!



後から分かったことではありますが、水面下で繋がっているもんですねえ。





さてラストは、前回チラリと触れた、原田優理子さんからの1枚。

山あいですね。

架線柱の感じからして、ローカル線ですね。



どこ鉄を始めて以来、何度「山あいのローカル線ですね」と言ったかわかりません。


さておき、架線柱は独特のシンプルな形。電化されている路線だと分かります。


そして最も注目すべき点は、

構内踏切。

2本の線路を挟んで、踏切でホームが繋がっているように見えますね。



電化されたローカル線で、構内踏切がある。
元の写真の右側にクルマの車内が映り込んでいて、そこにも山が見える=両側に山がある地域。


これらの推理をもとに、思い当たる路線を順々に探していって、成果が全く出ないなかで満を持して下手な絵も導入し、

書いてみると、2面3線の駅で側線もある、そこそこの規模を持った駅かな…?




すでに前回の記事までに調べた路線は、


上信電鉄 上毛電鉄 秩父鉄道 富士急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 大井川鉄道 長野電鉄 アルピコ交通 上田電鉄 北陸の私鉄 身延線 青梅・五日市線 一畑電車


関東から島根まで、バラエティに富んだラインナップとなりました。北陸の私鉄なんて一緒くたにしてますけど、けっこうありますよ?さて皆さんはどの鉄道がお好きですか?






(疲弊)





どこの地域なのか全く分からない。全国行脚に出て、ほうほうの体で帰ってくる。

まさに毎度の繰り返しです。




そして毎度のように何日か放置して……

ふたたび心が鉄になり始めたところで捜索再開。



出てきた写真から目ぼしい路線をピックアップして、些細に調べていきます。

(毎回おなじようなこと書いてる。毎回同じようなことしてる。また我ながら引く)




上の検索でも出てきた、秩父鉄道に心を惹かれました。



あれ、こないだ検索したときどんな感触だったっけな……



まあいい、改めて腰を据えて検索してみよう。


お馴染み様にお世話になりながら、

特に山あいの区間になる寄居〜三峰口に注目します。


絵も参照して、、

この絵が合ってるかも分からないけど、とにかく2面3線の駅からだな…。


まず、皆野駅を見てみました。
おおっ!

この駅ではなかったけど、架線柱の形が同じだ!!


ようやく鉱脈を見つけたぞ!!


そこから順々に見ていって……


では、元の写真↓

ようやく辿り着いた写真↓

完璧。


秩父鉄道・野上駅付近の弁天通り踏切(埼玉県)、確保!!!



なるほど、踏切を渡る直前あたりで撮ったのか…!
駅と撮影位置の関係が不思議だったけど、元の写真では踏切は見えないし、向こうの構内踏切にばかり気をとられて気づかなかった!
というか駅が遠いからよく見えずイライラしていました(笑)



ちなみに、航空写真と絵の比較↓

下手さはともかく、なかなかの精度ですね。はい自画自賛でした。


〜〜〜〜〜〜

今回は以上です。


おかげさまで、今ある写真のおおかたを解くことができました。写真を送ってくださった皆様、ありがとうございました。



また新しい写真もお待ちしております。




ではまた!