境界線が、わからない。
どうしてくっきりと線が引かれていないのだろう。
とても曖昧で、歪んでいて、そしてぼやけている。
(どう違うんですか?)
言いたいけど、言えない。
聞きたいけど、聞けない。
(コレはどっちに属するの?)
きっと、それはとても簡単な答えで。
だけど、それを信じる事が出来ない。
(…どうすれば、いいですか?)
受け入れるのは難しく。
否定するのは容易くて。
『 憧れ 』と『 恋 』の境界線はどこにあるの?
高い背。
整った顔立ち。
成長途中の子供とは違う、完成された身体。
世の女性を虜にする容姿に、誰もが認める演技力。
こうなりたいという『 憧れ 』そのもの。
(そうだと、思ってた…)
底知れぬ眼に、畏怖を覚えながら、惹きこまれ。
耳に届く声に、背筋が慄きながら、脳が麻痺し。
触れてる手に、恐怖を抱きながら、熱が広がる。
憧れているせいだと、言い聞かせても。
それは、違うと小さな蟠りが叫んでる。
憧れているから、好きで。
好きだから、憧れている。
(『憧れ 』が『 恋 』に変わることってあるんですか?)
底知れぬ眼に、自分の姿だけを映したい。
耳に届く声に、優しく名を呼んで欲しい。
触れてる手に、頬をすり寄せて甘えたい。
『 憧れ 』の、すき。
『 恋 』の、スキ。
どちらも同じくらい、好き。
誰にもいえない、こんなことは。そう、あなたにも
私、敦賀さんのことが好きです。