自分の価値観を知ることだと昨日書きました。
でもちょっと待てよ?
そもそも価値観て何すか??
というところから始まりますよね。
たぶん、自分の隠れた価値観と見つめあったことがある方の方が少ないのでは
ないでしょうか。
1週間かけて紹介したいこの本ですが、
TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究
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ハイラム・W. スミス
キングベアー出版
売り上げランキング: 4464
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この中から面白い話を紹介します。
『I型鋼の上を歩けますか?』
というものです。
I型鋼というのはよく工事現場にあるものなのですが、
太い鉄の棒というイメージで大丈夫です。
ここにこだわりはありません。
長さは35メートル、太さはその上を歩くとちょうど両端に30センチずつ
余るという幅です。もちろん平らなので歩けます。
今は普通に道路の上に置いてあり、
その端に私、反対側にあなたが立っています。
平均台より低く、落ちることもないような状態です。
私が10000円札を持っていて、こちらにわたってくれば
差し上げると言ったら誰でも渡ることでしょう。
次に少しシナリオを変えて
この鉄鋼を地上400メートル以上のツインタワーの
屋上の両端にかけ橋のようにかけます。
両端は落ちないようにボルトで固定。
距離があるせいか少したわみが出ています。
天候は雨。小雨程度です。
さて、地上400メートル以上となると風速20メートル以上の
強風が吹いています。
強風と雨の中、「聞こえますか。もしあなたがこの鉄骨を2分以内に
立って渡れたら、1万円差し上げます。」
渡るという人はいませんでした。
10万円、100万円、1000万円でも渡るという人はいません。
1億円で少し考えるという人が出たくらいです。
なぜ、こんな大金が受け取れても渡る人はいないのでしょうか?
答えは簡単。
お金より、命の価値が高いからです。
次は打って変わったシナリオで私が悪役となる。
あなたには2歳の娘さんがいて、私が彼女を誘拐した。
「聞こえるか。こっちに渡ってこい。来なかったら娘は下に突き落とすぞ。」
摩天楼に渡された鉄骨。強風と吹きつける雨の中、あなたは鉄骨を渡るだろうか?
シナリオが個人的なものになると、個人としての価値観がくっきりと浮かんできます。
2つのビルにまたがった鉄骨を渡るのにふさわしい理由なんてほとんど無いと。
もしかしたら初めて自分の命の価値の高さを悟るかもしれない。
同時に命よりももっと大切な価値があることも悟る。
お金も価値がある。もちろん安全も。
でも子供への愛はそれをはるかに超える価値なのです。
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これは一例です。
人は自分にとって何が本当に大切なのかを感情のレベルで
理解しようとすると心に変化が生じると書の中で記されています。
本当にの自分の価値に触れると緊急性が生まれ、
これまでのなんとなくな行動と打って変わって優先順位が出てきます。
本来の自分と向き合ってみることで、何が大切かが出てきて
その価値に基づく行動が心に充実感を与え、安らぐようです。
今の頑張り、今の行動が本当に大切なもののために行っているのか
それとも、考えずにただひたすら動いて、心が崩れていくのか。
週に一度は自分に向き合う時間を作ってみるといいかもしれません。
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