激流五鱗書+ -172ページ目
今週の
次男と親父
親子二人でキビナゴの旅
二日目には長男も参加
岡山から見る
南の空

この遥か彼方
290㎞先には
あの町とあの島がある。
前回のキビナゴの旅
豊丸の船上
磯に近付くや
素早く舳先に立ち、
的確な動作で
荷渡しをする青年がいた。
肌は褐色に日焼けをし、
鍛え上げられた肉体には
無駄な贅肉は一切無く、
全身から本物を感じさせる
力強いオーラを放つ
その青年
私の眼にも輝いて見えた。
帰りの船上にて
その青年と話をした。
聞けば、
やはり本物だった。
釣り好きが高じて、
今では
漁師を生業としていると。
釣りは大物志向
もちろん
キビナゴ師でもある。
何か長男とかぶる。
その青年から聞いた。
「スジアラが釣りたいのなら
あの島が良いよ」と。
スジアラ
別名「アカジン」
私がキビナゴの釣りで
タマンと並び釣りたい魚
その島を拠点とした沖磯は、
比較的に
足元から水深があり
潮通しも良い。
そして
海底は複雑に入り込む。
それ故に
アカジンが多く生息し
釣れやすいと教えてくれた。
本物の言う事は
全てに真実味がある。
これがその島
私がダイバーだった頃、
ベースにしていた島
とは言え、
この島の海域
海中は何度も見てきたが
磯は全く知らない。
知らないからこそ
気になり始めた。
気になり始めたら
すぐに動くのが私の癖
悪い癖
もちろん
お薦めの渡船も聞いている。
とりあえず、
渡船場に近い
宿探しから始めてみるか。
ダイバーが多い時期だけに
意外と難しい。
仮に、
天候などの影響で
今週が無理でも
近い内には必ず行く予定
その島の渡船場
港の中ですら
釣りに行かない週末
行けない週末
次男と二人で釣り談義
県北を目指し
愛車で軽くドライブ

近所の居酒屋へ
そこでも
ずっと釣り談義
もちろん
キビナゴの話
次男の頭の中には
キビナゴの釣り
それしかないらしい。
私もだが。
今週も
親子三人で沖の島へ
行けたら最高
シーズンも
残り一ヶ月半ほど。
今年もこの釣りに
悔いを残したくはない。
まだまだ全力
台風よ出来るなよ。
何事も
やるなら本気で
一生懸命
そう言い育てた息子達
釣りも仕事も
一生懸命
今は高知で
「一所懸命」
一生懸命が格好いい
親子三人で沖の島
豊丸

本日もお世話になります。
予約客は8名
キビナゴ師とルアーマン
本日の磯周り
「姫島南」
午前4時半
片島港を出港した。
二日釣り
二日目の朝焼け

美しさに心奪われる。
また、それは
全ての生命が目覚め
動き始める瞬間でもある。
快調に飛ばす豊丸
沖の島を回り込み
姫島南に到着
先ずは、
大物一発狙いの
本気のルアーマンを
南の磯へ降ろし、
順に姫島を北上しながら
他の釣り師を降ろしていく。
船長から
程よい処で呼ばれた。
船「海人君、
今日は鵜来島の渡船が
出ていないから、
息子さん達は
姫島北の千畳に行こうか」
私「よろしくお願いします」
と言う事で、

姫島北エリアの代表的な磯
「千畳」
そこが息子達の
本日朝一の舞台となった。
次に私が呼ばれる。
船「海人君、ツブラと2番
どっちに行く?
タマンなら2番も良いよ」
私「船長にお任せします!」
船「よっしゃ、なら
先ずは2番に行こうや」
と決まり、
本日の舞台は

姫島2番となった。
(画像はフィッシュオン様からお借りしました)
磯から
昇る朝日に

手を合わせ一礼

キビナゴ越しに

我夢者に念じ

いざ開始
船から磯に降り立ち、
海を見た瞬間に
あの潮を見付けていた。
一通りの写真を撮るも
内心は焦り、
急いで用意をした。
上りの潮に押された潮が
磯際15m沖に
あの潮を作っていた。
丁寧に仕掛けを置く
馴染む。
緊張の一瞬
ラインが走った。
その瞬間、
反射的にアワセを入れた。
乗った。
叩く相手
すぐに分かった。

大本命タマン
一投目から釣れる。
潮がある内に
すぐに打ち返す。
一旦、竿を竿置きに掛け
ベールを起こし、
釣れたタマンを絞める。
絞め終わり
竿を振り返る。
胴から曲がり
スプールからはラインが
弾き出されていた。
すぐに飛びつき
やり取りを開始した。
なかなかの手応え
60cmは超えている。
強引に寄せる。
足元手前で
呆気なく飛ばされた。
明るくなり確認すると
シモリがあった。
またまた
すぐに打ち返す。
ラインが走る

本命モンツキ
打ち返す
ラインが弾かれる。

大本命タマン
打ち返す
次の投は空振り
その次はモンツキ
6投で5ヒット
恐るべし姫島北エリア
開始後すぐにして
満足感が漂う。
姫島北エリア
比較的キビナゴ師の少ない
鵜来島海域は、
この時期の
沖の島海域に比べ
魚がスレていなく、
キビナゴに対し
高反応なのだと感じた。
無論、タマンも多いと思う。
実際、本日も
最高な天気にも関わらず
鵜来島の渡船は
一艘も出船していない。
侮るな姫島北エリア

足場も最高な姫島2番
上り潮が強くなり
磯から離れたのを機に、
せっかくなので
磯を替わる事にした。
午前8時半
見回りの船が来た。

目の前を通り過ぎた。
船から息子達が手を振る。

向かいの1番に
息子達が降りた。
船はクルリと反転し
私の元へと来てくれた。

飛び乗る。
船長から
「ツブラに行こうか」
御意
北へ向け爆走

我夢者を握り締め

あの岩を目指す。
これこそが

名礁 ツブラバエ
降りてみたかった岩
船長に感謝
私を降ろした豊丸は
更に北へと向け走る。
水島を目指し

何とも不思議な光景に
改めて、
岡崎船長の
この海域に於ける
知識の豊富さと
度量の広さに心打たれた。
その船長のお心遣いを
決して無駄には出来ぬと
固く心に誓い、
水島に向け

いざ再開
潮は水島方向から
真っ直ぐに突いてくる
あたり潮
その潮の「マモタエ」
いわゆる、
ど真ん中を目掛け
第一投
30m沖
ウキが潮を捉えた。
そのウキに
何かが近づく
よく見たらタマン
それもデカイ
80cmクラス
ウキの周りを一周し
食べ物ではないと
確認するや否や
高速で反転し
海中深くに姿を消した。
その光景に驚いた。
あのタマンを釣りたい。
何度も打ち返す。
磯際まで来たウキが
緩く消し込む。
ウキの入り方で分かった。

本命モンツキ
嬉しいが違う。
神経と言うアンテナを
全方向に向けた。
西側の跳ねる潮で
ガボガボッと音がする。
海面上にある何かに
タマンが襲いかかっている。
喰った。
反転し潜るタマン
すかさずキビナゴを置く
キビナゴが沈み
海中深くに消えた。
少し間を置き
ラインが走り始めた。
途端に竿が伸され
ドラグが滑り
ラインが引きずり出された。
アワセを入れる。
が、竿が起こせない強さ。
デカイ個体
是が非でも獲りたい。
斜めった岩の上
全力で竿を起こし
やり取りを開始した。
リールも巻いた。
必死で巻いた。
浮かせられると感じた瞬間
またまた
呆気なく飛ばされた。
沈み根があった。
己の力量不足に泣いた。
それからも
目眩がするほどに
あの潮を探した。
あの潮が
見付かるまでの間
あたり潮、よれる潮、
跳ねる潮、引かれ潮、
ワクレ潮、湧く潮、入る潮、
潮目、潮壁、潮筋、潮の内外
あるとあらゆる潮を叩く。
残り時間も後僅か。
午後1時10分
迎えが来るまで残り20分
片付けも考え
キビナゴも捨てた。
針も最後の一本
それを確実に結び

空になる。
この投が
最後の一投と決め、
あの潮探しは
巨大なウキに託し
シモリだらけの激浅を
沖の島へと向け
流れる本流に
丁寧に仕掛けを置いた。

巨大なウキは
しっかりと
確実に本流を捉え
キビナゴを運んでいく。
あの潮を探しながら。
100m沖、
本流の緩む辺りで
ラインが一気に弾き飛んだ。
タマンだと確信する走り。
物凄い重量感が
竿に腕に身体に乗った。
アワセを叩き込む。
糸が鳴る。
ツブラで鳴り響く。
全力で止めに掛かる。
ザラつく感覚
シモリにラインが当たる。
何としてでも獲りたい。
意を決して
一か八かベールを起こした。
運良く魚は
沖に走ってくれた。
ラインが空中に浮いた。
一進一退の攻防
少しずつ
リールが巻け始めた。
獲れる。
いや、絶対に獲る。
そう誓い
慎重に寄せに掛かる。
とは言え、
かなりの力が
ラインには掛かっている。
シモリに触れれば
一発で飛ぶ。
竿を右に倒し
魚を本流から外す。
30m沖で姿が見えた。
タマン
バクつく心臓
最後は優しく浮かせた。
タモを伸ばす。
一発で決まった。
重い
最後の最後に
メイクドラマを決めた。
釣神の存在を感じ
心から感謝した。
「私、失敗しないので」
今日だけは言いたい。
言わせて欲しい。
鵜来島の上空

雲がいつもに増して
綺麗に見えた。
迎えが来た。

舳先には息子達が立ち

ポーターをしてくれた。
二人して力を合わせ
重いクーラーを
船へと乗せてくれた。
私はこの世で
一番の幸せ者だと感じた。
最高な気持ちで

この日の海に手を振った。
ありがとう姫島
終われば
すぐに前を向く。
私の人生
常に前向き
前進あるのみ。
そんな私を

一本の入道雲が
出迎えてくれていた。
入道様から
「技あり一本」との
声が聞こえた気がした。
持ち帰りは
モンツキ45cm~
己への勲章として少しだけ。
この釣果に、
写真を撮る船長から
「タマンはやっぱり
このサイズからやな」と、
嬉しいお言葉を頂いた。
70cmにも届かず
自己記録でもない魚だが、
本日のタマンは
記憶に残る
最高の一本となった。

岡崎船長
本日もお世話になりました。
最後に、

次男とタマンの記念写真
息子達の釣果は、
アカハタ少々
ヒラスズキのバラシ
まだまだ甘い。
次回に向け
気を引き締め直し
準備をしておくように。
沖の島
すぐにでも行くぞ。
そこは、
一生懸命に
挑み続ける者だけに
勲章を与えてくれる釣り道場
とは言え、
私にとっての
真の勲章は
愛する息子二人である。
過ぎ行く夏に
夏磯こそが私の舞台
そこにあるのは
夢と浪漫
豊丸

本日もお世話になります。
午前4時半
片島港を出港

宿毛を振り返る

美しき朝焼けに感動
予約客は13名
キビナゴ師とルアーマン
本日の磯周りは
「ムロバエ」
船は一路ムロバエを目指す。
ムロバエに
ルアーマンを降ろし、
沖の島本島へと向かう。
白岩周辺に
キビナゴ師、ルアーマンを
点々と降ろしていき、
最後あたりに
船長から呼ばれた。
船「海人君、どこに行く?
岬や二並も良いけど」
私「もしも空いていれば
一つバエをお願いします」
船「今日は一つバエの船が
出ているから入ってるわ」
海「なら隣のヒラバエを
お願いします」
船「潮は逆だけど大丈夫?」
私「はい、何とかします!」
船「よっしゃ行こうか!」
と決まり、
二度目のヒラバエを目指す。

右側の斜め岩がヒラバエ

やる気満々な次男の背中
滑りやすい
ヒラバエに降り立ち

朝日に向かって第一投

やる気溢れる次男の背中
私も負けずに

いざ開始
潮は上り潮
北から南へと
一つバエとの間を
速い潮が抜けていく。
ヒラバエの西側
巨大なウキを
その本流に沈め込み
流していく。
潮下50m
軽くラインが弾かれた。
軽い引き

本命クロモンガラ
速くなる本流
激流
その激流に
ベイトが入ってきた。
何かに追われるベイト
追われながら
一つバエの辺りで
激しいボイルが始まった。
追う魚の姿が見える。
カンパチまではいかないが
60cmクラスのネイリ
激しく追いまくる光景を
ヒラバエから眺める。
届かない。
またベイトが入ってきた。
目の前の本流でボイル
すかさず
キビナゴを置く
流す
本流70m潮下で
ラインが弾き飛んだ。
アワセを叩き込む。
重さは無い。
走り始める魚
それを強引に止め、
魚との立ち合いを制する。
高速で引き寄せ
磯へとぶち抜いた。

本命イケガツオ
夏の美味い魚
それを見た次男も
果敢に本流を攻める。

ラインが弾かれた。

本命モンツキに苦笑い。
私も負けじとすぐに掛ける。

それから二人で
モンツキの
釣り合いが始まり、
暫しの入れ食いを楽しむ。
このモンツキと言う名の魚

皆は嫌うが、
この魚が居るからこそ
沖の島での
キビナゴの釣りが成立し、
尚且つ
楽しめているのだと思う。
他にアタリも無く、
タマンだけをひたすらに
狙い続けられるのだろうか。
常人なら無理だろう。
常人な私は
このモンツキに感謝する。
夏磯真っ盛り

夏魚も真っ盛り

本命ナンヨウカイワリ
本流100m潮下
一気にラインを弾かれた。
この魚で本日を締めくくる。
もちろんタマンも掛けた。
が、しかし
ここのタマンは
私より何枚も上手だった。
ヒラバエに二度負ける。
またいつの日にか必ず。
「私、失敗もします」
これは自信を持って言える。
持ち帰りは

イケガツオ58㎝
ナンヨウカイワリ52㎝
モンツキイサキ50㎝~
宿毛の知人
その方用に少しだけ。
私には
鰹のタタキが待っている。
迎えが来た。

本日もお世話になりました。
二並島
スクモバエに立つ

シバケン様
こちらのシバケン様
元々は岡山は下津井での
磯スズキに
狂った者同士だった。
それが今では
沖の島に狂った者同士
考えてみれば
シバケン様こそが
唯一無二な
同志なのかも知れない。
今後も、
付かず離れず
互いにいつまでも
頑張り続けたいものだ。
仲間はいらない
同志がいれば。
美しき沖の島

明日の朝まで暫しの別れ。
明日は
親子三人での釣り。
息子二人 vs 親父一人
長男はルアー
次男はキビナゴ
私は当然、
キビナゴでのタマン一本狙い
タマンに集中
と、その前に
「福なが」で鰹を味わう。
週末の二日間
夢の楽園
でっかい太陽と海を楽しむ。
月末の本日
夢から引き戻され
太陽はガラスの中にある。

太陽を手にしたい。
それでも顔黒は
また今日から
現実の世界で頑張る。

本日の一本
久々に筋肉痛
激浅のシモリの向こう、
本流100m潮下から
渾身のやり取りで
タモに納めた納得の一本
その一本の為だけに働く。
また次回の楽園の為に。
すぐにでも。
明日にでも。
無理
仕事は多忙
働き虫
遊び大王
働いて働いて
また次の遊びの夢をみる。

