優雅 | 激流五鱗書+

激流五鱗書+

我釣りにおいて後悔をせず

週末

土曜日

糠床撒き餌を携えて

磯釣り師

海人

何処へゆく

実は隠れサンラー

ミーハー

お恥ずかしい

出発

辿り着いた先

港町

水面には町灯りが揺らぐ

幻想的

見上げれば

優しく光るお宿の看板

それは

決して煌びやかではなく

どこか秘めた品を感じさせる

本館を拝見

侘び寂びの世界観

だからと言って

さびれたでは無く

ひなびた佇まい

間接照明がまたお洒落

ふと目を下にやれば

ジビエ料理に使うのか

野生動物を捕獲する為の

罠カゴが見受けられる

また外に伸びる

煙突からも分かるように

薪ストーブを完備している

それは

男心をくすぐる

演出の一つでもあるのだろう

正に

ザ・ホテル

至れり尽くせり

旅好きには堪らない

上質なお宿である

一昔前ならば

お忍びの宿

今風に言うならば

大人の隠れ宿

などとも思える雰囲気

約二年ぶりに来た

先週のお宿もお気に入りだが

本当の事を言えば

こちらのお宿こそが

定宿である

外壁はウッド調

要所要所に

プラスチックをあしらう

高級感

裏手に回れば

ウォールナット材であろう

外階段

そこを上がり

お部屋に通される

少し緊張

重厚な扉を開ければ

素敵な空間が広がる

スイートルーム

後ほどお見せはするが

寝室は同じ作りの二部屋

決して

鏡に映っているのではなく

シンメトリーが今の流行

また

お部屋の中央には

今の時期

これだけは外せない

外せば減点

そう思わせる物が

優しく鎮座する

最新の暖房器具

こたつ

下に敷かれる

ペルシャ絨毯の美しさ

宿主のお心遣い

感謝しかない

そして何よりも

こちらで提供される

お食事がとても素晴らしい

テーマは

油物の宝石箱

その中でも一押しは

フォアグラの南蛮

卵マヨネーズソース掛け

間違いなく

至高の逸品である

そして

ライスの上にはキャビア

こちらも斬新である

新進気鋭なシェフ

御歳80にして

料理歴は半年の新人

その味付けは

お酒に合わせて少し濃いめ

絶妙な塩梅

舌が狂っているのかと疑う

とは言え

本当は

それくらいが丁度良い

しかし

喉が渇く

ついつい調子に乗り

飲み慣れない

シャンパンを開けてみた

乾杯

ドンペリニョンの金

お値段は張るが

気にはしない

これぞ贅沢の極み

大満足

お宿のオーナー

スタッフ

厨房の方々

そして

全ての食材に

有り難うと伝えたい

感謝

ご馳走様

美味しゅう御座いました

さてと

気が付けば

波の音

夜も更けてきた

そろそろ寝るとしよう

ベッドはシモンズ製

キングサイズ

高級な羽毛布団

柄はヨーロッパ調

あえての自分で敷くスタイル

そこに潜り込めば

日頃の疲れが

一気に吹き飛んだ

明日は釣り

そうでしょう

釣れるのか

どうでしょう

もちろん

心配はご無用

お宿のオプション

釣り保険には加入済み

本日の夕方に水揚げされた

グレよりも今一番食べたい魚

甘鯛

鮮度抜群

一本釣り物

そちらを予約してある

この魚を釣ったのは私です

美味しく食べて下さい

とのコメント付き

その写真を見せて頂いた

立派な白髭を蓄えた

50歳代と思われる

こちらの漁師さんには感謝

何故だか

長男によく似ていた

まさか

それはさておき

これで安心

明日は

適当に釣りの真似事をして

早くお家へ帰ろう

それでは

おやすみなさい。