再燃 | 激流五鱗書+

激流五鱗書+

我釣りにおいて後悔をせず

愛車の助手席


そこは


愛用のロッドケース


それを置く為に使用している


汚れ防止策として


シーズン中は


バスタオルを敷いている


いつもは気にもしないそれを


今朝は何気に見てしまう


そうだったのか

これだったのか


セミ出場の記念品


思い起こせば


あれは秋の笠岡会場


たぶん


確か秋だったはず


悲しき


薄れゆく記憶


審判は


あの湯川杓の湯川氏


とても気さくなお方だった


それだけは今も忘れない


その湯川名手を後ろに


若かったあの頃


とても緊張をした


そんな想い出が蘇る


肝心の


試合の方はと言うと


まあ散々


相手は練り餌の使い手


一方私は


オキアミ生の専門


当然だが


無数のエサ取りに翻弄され


1 対 0 ではあるものの


負けは負け


呆気なく敗退


仕方がない


まだまだ未熟者


己の腕の無さに苦渋を舐めた


とは言え


当時はオキアミのみ


がまかつ愛を貫き通した自負


それが逆に


清々しく思えた


もちろん


リベンジなどは誓わない


誓うどころか


その大会を最後に


競技会への情熱を失う


負けたからではない


負けるのには慣れていた


今の自分が目指しているもの


それは


これではないなと


突然そう感じた


ならば


長居は無用


潔く


その道から


離れる事を決意した


あれから17年


ライトからビッグまで


紆余曲折


それなりには形を残し


現在に至る


それが今


何故だか知らぬが


時を経て


またそちらの世界へ


不思議


今は唯々楽しみで仕方がない


今度の挑戦は


何処まで登れるのか


良くて


いつものセミ止まりか


いや


その上なのか


分からない


残された時間はあと僅か


それだけは分かる


年齢との闘い


失われてゆく体力


それでも抗うと決めた気力


悔いを残すな


心に誓う


何事もやる以上は本気で挑む


もちろん


稽古も真剣


当然


それを綴る


ブログも真面目に記する


もう遊ばない


絶対に遊びはしない


決してこれは前フリではない。