夢船
Dream ship
その名は「グンカン」
そこに僕らを
運んでくれたのは
オレンジ丸
流石に人気渡船
上物、底物、ルアーマンらが
15名ほど居たが
運良く高場に降りれた。
隣の低場にはクエ師の方々。
沖の島に昇る朝日
海から見る日の出は
ほぼ毎週見ているのだが
毎回感動する。
よほど心が綺麗か
疲れているかのどっちかだ。
さて本題の釣りへ
本日は二通りを楽しむ予定
まずはいつもの
キビナゴ撒きから始め
尾長師の相棒がするフカセで
ムロアジが釣れれば
即座に鼻先に針を掛け
行っとけ釣法に。
いわゆる泳がせにて
ビッグワンを狙う予定
流石の相棒
それを頂き
素早く大海へ放つ
潮に乗り
元気良く泳ぐムロアジが
竿先を通して
海中の状況を伝えてくれる。
50mほど泳いだだろうか
ムロアジが突然暴れ始めた。
何かに怯えているのか。
と思ったのも束の間
一気に竿先を引ったくられ
ラインが弾け飛ぶ。
タイミングを見計らい
ベールを起こす。
途端にスプールは水煙を上げ
逆転を始めた。
竿を立て戦闘体勢に。
両手で竿を支えるのが
精一杯だが
何とか片手を離し
ドラグをフルに締め上げた。
もちろん
ハンドドラグも掛ける。
それでも
魚が止まる気配は全く無し。
スプールは手の平が
火傷するほどに熱くなった。
ファーストランで190m
残りは10m
意図も簡単に
引きずり出されるライン
何なんだこれは
何が起きているんだ。
そんな感覚に襲われるなか
スプールの底が見えた
次の瞬間
あっけなく飛ばされた。
Dream shipのブリッジ
そこは天国と地獄が
隣り合わせな
地球上で一番熱く危険な
場所に違いない。
このかけ橋を渡る者
どちらに行くのも
それは全てあなた次第。











