樹下美術館 | 高田の四季

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身の回りで目にすることや出来事などを取り上げて行きたいと思います。

先月初め、柿崎に「彼岸花」を観に行った帰り、偶然「樹下美術館」の案内標識を見た。「樹下美術館」名前は聞いていたが、まだ訪れてなかったので立ち寄る。
「樹下美術館」は三年前に設立され、上越ゆかりの作家、斉藤三郎氏の陶磁器と倉石隆氏の絵画を常設展示する個人美術館である。(10/1撮影)
 
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樹下美術館(上越市頚城区城野腰)は、静か佇まいの田園の中にある。小さな美術館。
 
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樹下美術館の全景。前は工場の体育館、田畑に囲まれた静かな田園地帯。
 
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許可を得て写真を撮る。
斉藤三郎氏の作品と岩の原葡萄園のワイン、「深雪花」ラベルのデザインは斉藤氏。
 
斉藤三郎(1913~1980)陶芸家栃尾町に生まれる。
近藤悠三、富本健吉の弟子となる。独立後、サントリー窯(寿山窯)に入る。
昭和21年、復員後、久昌寺境内(寺町二丁目)に窯を築く。
会津八一、小杉放庵、佐藤春夫、堀口大学、坂口謹一郎、棟方志功、小田嶽夫、濱口浩などが工房を訪れ、「陶斎先生」(斉藤の愛称)を囲み談論が交わされた。
高田の風土に根ざした独自の作風を「高田焼」に求めた。
雪椿を好み、作品の題材に取り上げている。
 
もう一人の作家、倉石隆(1916~1998)は高田市本町に高田市初代市長(倉石源造)の次男として生まれる(本名は隆壽)
旧制高田中学校(現高田高校)を卒業後、太平洋美術学校で学ぶ。
昭和22年から25年北城高校に勤務する。
昭和39年、主体美術協会の創始会員になる。生涯人物油彩を中心に銅版画、挿絵や執筆と旺盛な活躍を続ける。
 
展示物
 「金色のあしあと」椋鳩十の挿絵 1975年 ポプラ社
べルヌ名作全集12「十五少年漂流記」の挿絵 1968年 偕成社