電車の車両の端から端までを占拠するくらいの悪臭を放つ人がいました。
周囲の反応は様々。
あからさまに席を立つ人。
ハンカチで押さえる人。
顔を歪める人。
臭いと口に出す人。
だけど赤ちゃんを抱いた親子はその人のとなりに普通に座っていました。
わたしは?
わたしはというと。
正直わかりません。
こんな時はどうしたらいいのでしょうね。
でも、遠い昔、お風呂に毎日入ることが当たり前でなかった昔、人々はどんな匂いだったろう?とか。
小さな時に小説で読んだことのある、お家が貧乏でイジメられていたという描写のあの子はどんなだったろう?とか。
そんなことをダラダラ考えていくうちにその空間に慣れてしまう自分がいるのでした。