若きバレリーナの登竜門、スイスのローザンヌで開催されるローザンヌ国際バレエコンクール。
熊川哲也さん以来の一位入賞を今年日本人が果たしたというニュースはまだ耳新しいですよね。
そんな菅井円加さんの演技をやっと観ることができました。
ロイヤルバレエ団の元プリンシパルで同コンクールで審査員を務めた吉田都さん曰く、レッスンではそつ無くいつでも安定した技術を保ってはいたけど、もっと他に存在感を放つ選手はいた。それが舞台に上がって初めて、あら?こんな子がいたのね。発見したわ、と一気に状況が一変したとのこと。
逆にいえばレッスンで輝いていた選手でも、いざ舞台に上がると、音楽と合わなかったり、ポジションが微妙に観客から美しく見えなかったり、緊張などからケアレスミスをしてしまったりと、本番になるまではなにが起こるかはわからないということです。
舞台で一番本領を発揮できるなんて、舞台に選ばれているということなのでしょう。
ふだんはあどけない雰囲気の菅井さんは、クラシックでは大人びた表現が印象的でした。
正直、少し退屈かも。一本調子というか。
でも物静かなエレガントさを好む人には好まれるかもしれません。
私は彼女がエネルギーをもっといっぱい出したいけど、古典だからそれは閉まっておくね、とせっかくの彼女のチャーミングさを隠して、踊っていてもどこか窮屈そうにみえてしまって、勿体ないと思いました。
やっぱり彼女が脚光を浴びた最たる所以はコンテンポラリーだと思います。
コンテンポラリーは本当に身体能力の高さが物をいうジャンルだから。
男性顔負けの瞬発力と迫力。
無音さえもを捉える音感、センスは素晴らしかった。
吉田さんの仰るとおり、是非生で観てみたいと思いました。
余談。
最近のローザンヌは楽しくない。
熊川哲也さんや吉田都さんの時代と比べると、技術的には申し分なくても、わぁって圧倒される選手が少なくなった気がします。
個人的に一番好きなのは96年の中村祥子さんや樋口ゆりさん、河合佑香さんが出た年です。
バレエは足先の踊りだけど、日本の伝統舞踊は踊り手というくらいに手先が命です。
日本人の女の子たちの上半身から流れでる情感はまさしくメイドインジャパンなんだって誇らしくなったものでした。
また彼女たちをみたくなりました。
VHSにはまだ映像が残ってるけど、ビデオデッキが壊れちゃったから観れないのがとても残念です。。