さて、機器が売り切れとか、実はまだどこまで行っても\1000じゃないとかっていうことについては、マスメディアでもネット上でもい~っぱい書かれているので割愛。

昨夏の原油価格高騰に際して、とある官僚達はなんと言っていたか。

いわゆるガソリン等に関わる税負担(租税特別措置法という名の税金確保)を解除または減額させていくことを口に出さず、「車に乗る人達が減って、CO2の排出も減るから地球温暖化防止のためにはいいんじゃないか・・・」という主旨の発言を堂々としていたわけである。

地球温暖化」というキーワードを国民に対する盾にした。


高速道路無料化に向けた意見が出てくると、とにかくそれを否定しつづける・・・。
最終的には、その経済効果を認めるものの、やはり税金の減少を危惧する発言で逃げ・・・。

やがて出てきたのが、今回の「休日どこまで走っても\1000」だ。

もろもろをうやむやにして、「その分高速道路料金を安くしまっせ!ダンナ!」と言い出した。
だが、所詮は「2年間」の期限付きで、その先がどうなるかなんて保証も何もない。もちろん、2年後に今回決めた官僚が在籍しているのかすら分からない。


あぁ、ORSEには在籍しているかもね...。


ちなみに、自分はすでに6年ほどETCを利用しているし、ユーザーとしての素直な?気持ちとして書いている。

そもそも、ETC車載器についてだが、例えば自動車所有車が機器を取り付けたとしよう。もちろん、最初にセットアップなる名の元にその料金を支払う。
その際どこにお金が落ちるのか。

ORSEである。

セットアップが行われる度にORSEにお金が落ちる。
で、そのセットアップ。当時、とあるショップでやってもらうときにジーッと見ていたのだが、PCを利用したオンラインセットアップであり、何も難しいことはなく自分でも簡単にできそうなものであった。かえって、店員がPCにまだ慣れていなくて入力に手間取っていたくらいだ。そのかかる料金は、ORSEのWEB を見ると、高度なセキュリティ維持のために、登録ショップからしか出来ないとか書いてあるんだけれど(笑)
今のご時世、ネットショッピングのカード利用だって、アメリカへの電子渡航認証だってセキュリティを考えた上で、自宅の個人PCから出来る。

例えば、ETC機器を車に付けたそのまま中古車として市場に出たとする。次のオーナーはセットアップした機器にはその車両の情報(普通車とか1ナンバーとかの)がそのまま残っているのだから、自分のETCカードを差し込めばそのまま使えるようになってもおかしくはない。そもそも、1台の機器に複数のカードを利用(レンタカーでも友達の車でもETCカード自体は使用可)できるのだからそれでよいと考えるが、実は不可。次のオーナーはまたセットアップ料金を支払って使えるようにしなければならない。

(ちなみに、自分も経験した)

取り外して別の車に取り付けるとなると、車種が変わることもあるので間違いなく再セットアップ料金がその都度発生するだろう。

いろいろな情報を管理するのは当然だが、疑問に思うことが多い。
高速道路マイレージについてもそうだ。
マイレージには車載器情報とETCカードを登録する。

年間の高速利用が一定料金を越えた場合には、自動で還元される(その方法を選択する手間も必要)ようになっているが、少ない場合だと申請を忘れるとポイントは闇と消える。(ORSEは日本で一つなのに、高速道路に関する会社は別れているので、利用した区間ごとにポイントが付き、ポイントの還元率が異なる。)
どうってことはない、プログラム上で還元可能額については、期限日に自動で還元可能ポイントだけをデータ上で計算した上で還元し、端数は処分されることを利用者に伝えるだけでよいだろう。

ちなみに、「 ORSE 天下り 」のキーワードでググると170,000件ほどヒットする。

ETCを普及させると便利なこともあることは認めよう。
バイク乗りにとっては、いちいち停車して場合によってはグローブを外し、モロモロをしまってから再度グローブをして発進という一連のプロセスが無くなるのはありがたい。時間がかかるので、後ろの車に悪いなという気持ちが働いてすごく焦るしね。

ただし、ETC初期にはバイク用の車載器は販売されていなかった。同じ高速道路を走ることを認めているし、その恩恵が非常に大きいにもかかわらずだ。


で、少々話しがそれてきたので、元に戻そう。

今回の\1000乗り放題。
100年に1度の経済危機と呼ばれ、国民の財布が堅くなった今、「経済効果」という言葉と「安くなる」という甘い汁(くどいけれど2年だよ)でETC普及(という名の別のお金の流れ)を促している。
広く国民のみなさまに...というのであれば、ETC無くても\1000でいいじゃんと思うのは自分だけではないハズだ。

しかも、書き込んだ議論ばかりでなく、交通量が減れば「地球温暖化」にいいと言った官僚は、今回の1件でどれだけ交通量が増え、どれだけのCO2排出量が増えるのかということは、おそらく調べても考えてもいないのではないかと疑ってしまう。

ETC助成金も販売量も見通しメチャクチャ甘いしね。

初日の今日は相当交通量が増えたみたい。
まぁ、やがて少しは落ち着くと思うけれど、2年後が怖いよね。


あー、これだけ普及させておいて政権交代で高速道路無料化ってなったら誰が責任とるんだ(?o?)

まとまりなくてすみません。