蜷川さんの作品を(勝手に)批評!
■今回の作品のイメージカラー
今回蜷川さんは
「日本の美を思わせるどっしりとした感じの作品」を描きたかったとのこと
今回のテーマをもとに設定したモチーフは
「志野茶碗 卯花墻(うのはながき)」という桃山時代に作られた
国宝の碗だそうです
おお!かなりマニアックなモチーフ設定ですが。。。
やはりこのモチーフの魅力的な部分は
「わび・さび」に象徴されるような
表面の何ともいえない風合いでしょうね
形も完璧な左右対称を求められたものではなく
絶妙なバランスのニュアンスをもつシルエットですが
ホントに、こういう作品って
完璧なまでに美しいものと、そうでないものの差なんて紙一重なのでしょうね
それは具体的に、理論的に説明できるものではなく
もはや感覚の世界、、、
作品の創り手と受け手との間に生まれる
ものすごい繊細で高尚な価値観なのだと。。。
(↑何かの批評家みたいになりましたね 笑)
・・・ま、とにかくそんな雰囲気を表現したかったとのこと
ということで、色の微妙な変化にこだわって着色したそうです。。。
特に、紅色の表情がこだわりポイントということで、、、
このポイントの部分を引き立たせるために
周囲の青や緑系の色を(巧みに)使ったそうです!!
見た感は
いわれてみれば、碗そのもののカタチですね!
左側がフェイドアウトしているのは
露骨に碗を描いたような感じにならないための工夫とのこと
なるほどなるほど、、、
絵画のテクニックはたくさんありますが
完成への方向性(たとえば、どう見せたいのか、、、とか)によって
上手く使うことが重要なんですね!
(っていつも生徒さんたちに改めて気づかせてもらえることが多いです!)
で、当初の予定では
作品の中に見られる
青や赤の強いラインを描き入れるつもりではなかったのですが
今回の作品は、微妙な色の変化を表現するということで
全体的に「ぼんやり」した色調だったんですね
でも、それだと引き締まる部分がなく
目をひくところがない、単なる「ぼやっとした」弱い作品になると感じたらしく
色の美しさや、古風な雰囲気が十分に伝わらないと思ったので
その表現を引き立たせるために
あえて力強いラインを入れたそうです
(ぼやっとした表現)⇔(力強いライン)
(紅色を強調)⇔(そのために補色である青緑系の色を使用)
今回蜷川さんは『対比させる』というキーワードを
上手く使ったな!と思いますよ☆