「わたしたち、終わりね」と。

 

その女性はそう言った。

 

 

僕はキリストを宣教する目的でその女性と会った。

 

 

同じ職場の人で、最近この職場に来た人だ。

 

仕事中、だれにもわからないように、そっと二人でメモを渡し合った。

 

今日は、東大の近くの喫茶店で、明日は神楽坂の店でというように。

 

僕がカレーを注文して食べているとその人は、「食べてはる」と言った。

 

「食べてはる」が気になったのでネットで調べてみると、京都弁の「はる」は、尊敬の意味を持つ助動詞で 幅広い対象への敬意を表す際に用いられます 。と書いてあった。

 

その人には妹がいて、姉として両親によく叱られたそうだ。

 

美しい詩を書く人で恋文として僕に手紙をくれた。

 

そう、ラブレターです。

 

写真も上手だった。

 

ある喫茶店で、紙とボールペンを用意していて、聖書の話を僕から聞こうとしていた。

 

うーん。こんな人いまどき、いるのかとその時、僕は思った。

 

神さまと人間のどちらに頼るのかをその人に聞いてみるとその人は人間だった。

 

そうか、人間か。僕なら神さまなんだけど・・・。

 

 

恋愛と混同されるとまずいので、少しずつ距離をおこうと僕は考えた。

 

その人は、一緒に死にたいと言ってきた。

 

これは、やばいぞ。

 

どうする?

 

 

simon一からの引用