野宮有 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

絶体絶命の状況で、これまで培ってきた“営業力”と“理論”を武器に、どうにか命をつないでいく――そんなシーンの連続に、気づけばページをめくる手が止まらなかった。

 

とりわけ印象に残ったのは、凄腕営業マン・鳥井が、殺人を請け負う裏社会のプロと対峙する場面だ。

銃口を向けられ、逃げ場のない状況にもかかわらず、鳥井は静かに言い放つ。

 

「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」

 

その一言から始まる“営業トーク”は、もはや交渉術を超えて、生存戦略そのものだった。

そして鳥井は、まさかの「殺し屋専門の営業マン」として裏社会に足を踏み入れていく。

 

物語は終盤まで、まるでノンストップのカーチェイスのように危険な展開が続き、読者を一瞬たりとも休ませてくれない。

他の読者の感想でも「テンポの良さ」「キャラクターの魅力」「営業という日常的なスキルが極限状況で光る面白さ」が多く語られていたが、まさにその通りだと思う。

 

読み終えたあと、久しぶりに胸の奥がスッと晴れるような心地よさが残った。

これは面白い――そう素直に言いたくなる一冊だった。

 

<目次>

第一章

第二章

第三章

江戸川乱歩賞の沿革および選考経過

江戸川乱歩賞受賞リスト

第72回江戸川乱歩賞応募規定

著者等紹介

 

著者紹介

野宮 有さん

1993年、福岡県生まれ。

第25回電撃小説大賞で選考委員奨励賞を受賞し、『マッド・バレット・アンダーグラウンド』でデビュー。

現在「少年ジャンプ+」にて漫画原作者として『魔法少女と麻薬戦争』を連載中。