2025年は節目の年である。
「昭和100年」であり、「戦後80年」の年にも当たる。
また、阪神淡路大震災やオウム真理教による地下鉄サリン事件から30年にもなる。
このような状況下、本格的に政権交代が起きるような時期に入ってきたのか。
これまで自民党内で疑似的な政権交代が行われてきたという視点が鋭く面白い。
池上さんによると、自民党の総裁選挙を経て別の人が選ばれたら、国民は、結果的にまるで政権交代したかのような錯覚に陥ってきたようだったという。
255P 自民党が長期政権を維持できた理由
日本は1955年以降は自民党と日本社会党(社会党)の2大政党による体制が続いて「55年体制」と呼ばれ、自民党が政権を取り続けていました。それが最近、自民党から民主党へ、民主党から自民党へと本格的な政権交代が起きるようになりました。
それでも自民党が長期政権を取っているのは、自民党が派閥の連合体で、それぞれの派閥によって考え方が違うからでしょう。1つの政党の中でも、考え方の違う人が自民党の総裁になると、それまでの自民党の方針とはガラリと変わることが起きる。
言ってみれば“疑似的な政権交代”になっているのです。
<目次>
プロローグ 弱肉強食のジャングルに戻る世界
第1章 福音派とテクノ・リバタリアンの“ハイブリッド国家”へ
第2章 EUの試練
第3章 変わる中東のパワーバランス
第4章 転機を迎えた中国
第5章 核軍縮と逆行する世界
第6章 内憂外患の日本
エピローグ 「真理がわれらを自由にする」
おわりに
主要参考文献一覧
池上彰さん
1950年生まれ。ジャーナリスト。名城大学教授、東京科学大学(Science Tokyo)特命教授、立教大学客員教授など複数の大学で教える。角川武蔵野ミュージアム館長。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年から11年間、『週刊こどもニュース』のお父さん役として活躍。2005年に独立。いまさら聞けないニュースの基本と本質をズバリ解説。
【No1912】知らないと恥をかく世界の大問題16 トランプの“首領モンロー主義時代” 池上 彰 KADOKAWA(2025/06)
