著者は、予備校の講師です。
歴史学者や歴史家ではない専門分野に偏らない視点から歴史を伝えてくれています。
流れを政治、外交、経済、文化の観点の四つに分けて整理され、冷静に日本の歴史の全体像をとらえ書かれていました。
どちらかというと、成功よりも、同じような失敗を起こさないようにと失敗から学べることが多いのではないかと思います。
ドイツの哲学者ヘーゲルの言葉。「歴史を学ぶと我々が歴史から何も学んでいないことに気づく」
家康のように志半ばで死なずに長く生きることができたことが、徳川幕府が長く繁栄することにつながったと思えました。
89P 安土桃山時代 織豊政権の成功と失敗
天下を取るには、強烈な向上心・チャンスを逃さない決定力・突出した革新性などがマストですが、それに加え、勘違いせず長く生きることが重要だということですね。
私たちが織田グループの3人(信長、秀吉、光秀)から学べるには、突出した革新性は両刃の剣、謙虚に振る舞うべき、生き急ぎすぎないの3点でしょう。それを相対的に若い家康は近くでじっと見ていたのだと思います。
<目次>
はじめに 今こそ、懲りない歴史に学ぶとき
第一章 懲りない政治史
第二章 懲りない外交史
第三章 懲りない経済史
第四章 懲りない文化史
第五章 懲りない日本史
おわりに 失敗を愛せ
図版出典
伊藤賀一さん
1972年京都府生まれ。法政大学文学部卒業後、東進ハイスクール、秀英予備校等を経て、現在、リクルート運営のオンライン予備校スタディサプリで社会科8科目を担当。スタディサプリ立ち上げ時から参画する「日本一生徒数の多い社会科講師」。43歳で早稲田大学教育学部生涯教育学専修に一般受験で再入学、49歳で卒業。リングアナウンサーとしての顔をもつ。
