和田秀樹さんは、毎月のようにいつも本を出されています。見かけるとすぐ手に取ってしまいます。気づかなかったことや得られること、参考になることが彼の本からはとても多いのです。
「日本人は、逃げなくちゃいけないところでなぜ逃げないないのか」という課題を精神科医として患者さんを診てきて痛感しているとおっしゃっておられます。
日本人の多くは真面目なので物事のよい塩梅やいい加減を知らないんじゃないかなと感じていました。
人生には逃げるという選択肢があることに気づくことを、また決してそこから逃げられないという決めつけからフリーになることをまずは知ったらよいのではと思いました。
4P「これはもう無理だ」いや「無理だ」と思う前に、上手に逃げて欲しいのです。
25P 逃げればラクになります。「楽しちゃいけない」「がんばらなければいけない」という決めつけから自由になってください。楽していいのです。楽な人生は、楽しいものです。つらい場所から逃げて、自分らしく生きる道を選択し、自分の人生を思いきり楽しんでください。
その場から離れずに逃げる方法や距離を置いて逃げる方法として、10個の事例が紹介されていました。
自分ではなかなか気づくことができない場合、家族や友人、周りの人や上司からアドバイスができればよいのですが……。
産業医やカウンセラー、臨床心理士、心療内科医などの専門家に相談することも頭の隅に置いておいて、酷くなる前にそれらを選択することも、「逃げる」ために必要なのかなと思います。
書く、認知療法、課題の分離、完璧主義を手放す、戦わない、味方2割に注目する、染まったふりをする、考えない、とにかく逃げるなら休職、労災保険申請をする。
<目次>
まえがき
序章 危険からは、いますぐ逃げなさい
第1章 「逃げる」とはどういうことか(がんばっていることに気づかない理由、逃げることはポジティブな戦略 ほか)
第2章 なぜ、逃げられないのか(弱音は吐いていい。吐き出すべきもの、弱音を吐けない4つの不安 ほか)
第3章 逃げる技術(逃げるためのインフラは整ってきている、夏目漱石はどのように神経症を克服したか ほか)
第4章 逃げたいのに逃げられない人をサポートする方法(15人にひとりが一度はかかるうつ病、うつ病のサインを見逃さない ほか)
終章
あとがき
和田秀樹さん
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。立命館大学生命科学部特任教授、一橋大学経済学部非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長、川崎幸病院精神科顧問
