人生は十人十色であり、ひとそれぞれ多様性の時代です。
50歳の男性では約3割、女性では約2割が未婚者であり、老後におひとりさまになる人もおられるし、夫婦のままで子どもに頼りたくない人もいます。
どういった状況になるかを事前に将来を想定しておくのです。本を読んで知識をつけて準備をしておくのです
ここでは、子どものいない夫婦や子どもをもたない夫婦、いわゆるおふたりさまの老後対策について、例えば相続と遺言、身元保証人、認知症対策、老後の暮らし、葬儀とお墓で各種の事例が紹介されていました。
これらの事例はおひとりさまでも夫婦でも役に立つお話です。
健康や財産、お金、家族のお墓、伴侶が亡くなった後の相続や幸せな終活に向けてなど、老後の不安や疑問が出てくるのは当たり前です。
そんないろいろな立場の方たちに対して、この著者のようにちゃんと寄り添って話を聴く、相談受ける、アドバイスを差し上げるなど。それらがきちんとできる生業に従事できるのは幸せだと思いました。
<目次>
はじめに 自由に生きる方を選べる時代だからこそ、「おふたりさま」が増えている。だからこそ「おふたりさま」の老後対策が必要です!
おふたりさまに早めの老後準備が必要な「7つの理由」
第1章 じつは夫婦だけではすまない「相続」問題―おふたりさま特有の「ある問題」とは?
第2章 おふたりさまには「遺言書」が必須です!―相続のトラブルや紛争を避けるために
第3章 相続&遺言の「こんなときどうする?」を解決―おふたりさまだからこそのトラブルもある
第4章 配偶者が亡くなって「おひとりさま」になったら、頼れるのは誰?―考えておきたい「身元保証人問題」
第5章 おふたりさまの老後の住まい方―早めの準備が豊かな老後のカギになる
第6章 おふたりさまの終活。葬儀・お墓についても考えておこう―「誰が供養してくれる?」という問題も考えておく
おわりに これから老後の準備に向き合うすべてのおふたりさまへ
謝辞
特別付録 財産管理ノート
松尾拓也さん
行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家。行政書士松尾拓也事務所代表、有限会社三愛代表取締役。1973年北海道生まれ。父親が創業した石材店で墓石の営業に従事する傍ら、相続や終活などの相談を受けることが増えたため、すでに取得していた行政書士資格を活かし、相続・遺言相談をメイン業務として行うようになる。信条は、相談者からの困り事に「トータルで寄り添う」こと。家族信託や身元保証など「新しい終活対策」についても積極的に取り組み、ライフプランや資産管理などの相談に答えるためのファイナンシャル・プランナー、住み替えニーズなどの相談に応えるために宅地建物取引士の資格を取得。ほかにも終活にまつわるさまざまな資格を取得する。一人ひとりの「ライフエンディングシーン」(人生の終末期)で、最も頼りになるパートナーとなるべく、全方位視点で積極的な事業展開を行っている。