【No1625】クスノキの女神 東野圭吾 実業之日本社(2024/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

全体を通してみるととても感動的なストーリーでした。

これまでのやりきれない気持ちで悩むよりも、これから将来のことを憂うよりも、今を楽しむことを。そしていまの自分の幸せに感謝するのです。気づかされました。有難い。

 

281P

がんばれ、という声が飛んだ。

千舟は深呼吸をするとノートを持ち直した

「すると女神は答えました。未来を知るよりも大事なこと、それは、今がどうかということです。あなたは今、生きています。豊かではないかもしれません。でも、生きています。病に苦しんでいるかもしれません。でも、生きています。食べ物があり、眠るところがあり、夢見ることができます。それが誰のおかげでしょうか。あなたひとりだけの力によるものでしょうか。そんなことはないはずです。何が今日のあなたの生を支えているのかを考えてみなさい。

(中略)

大切なのは今です。今、健全な心を持っていられるのなら、それで幸せなのです。今のあなたが存在することをありがたいと思い、感謝しなさい。そうすれば昨日までのことなど気にならず、明日のことも不安でなくなります」

 

東野圭吾さん

大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。「放課後」で江戸川乱歩賞、「秘密」で日本推理作家協会賞、「容疑者Xの献身」で直木賞、本格ミステリ大賞を受賞。