文章を簡潔にまとめる要約のためのテクニックについて解説された本。
要約力とは、情報のポイントをつかみ、部面に応じて簡潔かつ論理的にアウトプットする能力のことを言います。
この本から三点取り上げてみました。
目次はその本の要約です。ようやく目次を読む意味をわかりました。
34P 要約力が高い人は、その場にふさわしい情報をさっと提供できる人、瞬時に的確な答えをパッと言える人です。
106P 書籍などのテキストから要約する方法
「目次」を必ず目を通しましょう。目次は、そのテキストの中味を端的に表した究極の要約です。
「最初から最後までしっかり読まないといけない」という思い込みをする読み方をしている限り、情報取集の効率は高まりません。
214P 話す内容への「愛」と「情熱」はありますか?
愛と情熱があれば、相手の心に響いて強く印象に残ります。
<目次>
はじめに
第1章 究極の要約は「死んでもこれだけは言っておく」(「要約」ができれば人生が変わる、「要約」の3つのステップ、「要約力」のキモは「誰に」「何を」「どう」伝えるか)
第2章 ステップ1 情報収集―必要十分な情報を集める(「いい要約」をするためのコツ、「質問」で情報の質を高める;自分を客観視して情報の「思い込み」をなくす、要約の精度を高める正確な情報収集法)
第3章 ステップ2 情報整理―情報をグループ分けする(「グループ分け」で効率的に情報整理する、情報に「優先順位」をつける)
第4章 ステップ3 情報伝達―相手に簡潔に伝える(「話しすぎ」「言葉足らず」は伝わらない、「ひと言」で伝わる具体的なスキル、具体性を増すキーワードがあると、より伝わる、さらに伝わりやすくなるテクニックと練習法)
おわりに
伝える力“話す・書く”研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのち、2002年に独立。出版社勤務時代を含めて24年間で3300件以上の取材・執筆歴を誇る。現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「論理的な伝え方・書き方」「伝わる文章の書き方」等の実践的ノウハウを提供。アクティブフォロワー数300万人の中国企業「行動派」に招聘され、北京ほか6都市で「Super Writer養成講座」も定期開催中。伝え方の本質をとらえたノウハウは言語の壁を超えて高く評価されており、中国、台湾、韓国など海外で翻訳されている。
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