対話は、会話ではありません。
対話は、雑談でもありません。
そもそも対話とはなになのでしょうか?
この本を読んだらそれが気づきます。勉強になりました。
“対話のプロ”と言われる「聞く力」の阿川佐和子さんと国語学者の齋藤孝さんとの対話形式の対話集。
4P 対話力を磨いて人生を盛り上げる 齋藤
気づきが生まれたような知的な快感を伴うものが対話である。
一般的な会話力や雑談力よりもワンランク上に位置づけられるものである。
213P 心が躍る対話がもたらすもの 阿川
人は将来の利となるものを対話に臨むのかもしれません。いかに生きるか、いかにこの困難を乗り越えるか、どうしたらこの不安を拭えるか、どうやってもっと上手に世を渡ることができるか、さまざまな思惑を抱きつつ、誰かと話をする。その対話の中から貴重な知恵を見出すことができたら、達成感に包まれることでしょう。
29P 人の話を聞くことで発見の喜びがある 阿川
人に話を聞くのは、相手の話を聞いているうちに、心の奥底にしまっておいた記憶が突然蘇ったり刺激されたり、新たな発見があったりするからでしょう。一人で考えているだけではとうていきづくことのなかったものが見えてくることもあります。自分の考えていることや悩んでいることの共通点を見出して、元気が出る場合もあるでしょう。
52P 好きなものや近況程度は事前に調べておく 齋藤
相手の好きなものや近況といった程度は事前に調べておくと、実際の対話にも入りやすいと思います。
相手が好きなものや興味があることを知っていると、それが対話をする場合の情報としてとても役に立ちますし、対話もスムーズに進みます。
57P 相手の様子をよく観察してから対話を 阿川
地図を広げて現時点との距離や方角を確認するような作業です。その集まりの軸となるような人と自分がどういう関係で、どれぐらいの付き合いがあるのかを最初に伝えておくと、相手は安心できるし理解が速くなる。軸となる人間がいないのなら、その土地との関係性を語っておけば、互いに親しみが湧いてきます。
69P なんとかかんとかの阿川佐和子です 阿川
地下鉄に傘を置き忘れてしまった阿川佐和子ですなど。自己御紹介時には、氏名だけでなく具体的な要素が入った近況報告をつけるがよい。
82P 対話を聞くと語彙力がわかる 齋藤
90P 「~と言えば」対話がどんどんと続く。相手を肯定する。阿川
108P 対話を活性化させる良い例は、具体的、本質的な質問をする 齋藤
対話の相手が話したいと思っていること、気になっていることについて具体的に聞いてあげることです。
166P おっしゃる通りでございます。見事なリアクション! 阿川
174P 相手がエネルギーをかけたところを評価する 齋藤
褒めるときには、自分の気持ちがどれだけ動いたかを伝える事が大切です。具体的なポイントを挙げて褒める、具体的なポイントに関して評価する。
181P 相手の懐に入れば対話も怖くない 阿川
嫌いな人のそばに座る、嫌いな人に話しかける。
193P 体全体で言葉を発せば伝わる 阿川
209P しっかりした関係性を築いておけばハラスメントは防げる
<目次>
まえがき 斎藤孝
序章 対話をめぐって(「対話が苦手」では済まされない、「対話力」が求められる時代に ほか)
1章 対話を始める(受け手がいなければ対話は成立しない、よい対話は目で話す、目で聞く ほか)
2章 対話を深める(「~と言えば」方式で対話を続ける、対話における否定をどうとらえるか? ほか)
3章 対話を磨く(対話における文脈力とは?同じことを言い続けることのメリット ほか)
あとがき 阿川佐和子
〈阿川佐和子〉
東京都生まれ。エッセイスト、作家。「ウメ子」で坪田譲治文学賞受賞。菊池寛賞受賞。
〈齋藤 孝〉
静岡県生まれ。明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
【No1290】対話力 人生を変える聞き方・話し方 阿川佐和子 斎藤 孝 SBクリエイティブ(2023/01)
