作家、医師、弁護士、国会議員、パイロット、僧侶、国税専門官、労働基準監督官、火葬場職員。特殊清掃員……等々。
思いつくいまのところこういった立場になることはないだろう。
それぞれの立場になって見えてくる世界はどう広がっているのかとても興味がある。
ぼくは、彼らが記す書を読んで、ぼくならばどうしているのか、どう感じるのかどう思うのか等いわゆる疑似体験をしていきたいのだ。
家族、友人、自分自身も必ず行く場所。人間が人間の形でいられる、最後の場所。そんな火葬場で体験したホンマの話です。
その道の関係者しか知り得ない秘密の暴露のような内容があった。
・黒く焼け残ったところは、体の悪い部分ではなく、副葬品が黒くなる
・服装品や金属類の色が、焼いた骨に付いて花のように見える
・総入れ歯だったのに歯が残っているのは、親知らずがあったため
・喉仏は、軟骨なので火葬すると残らない。実は、首の骨の上から二つ目の第二頸椎である。
・一番きついのは、脳からの匂い。腐敗するので真冬でもドライアイスが必要。
・心臓ペースメーカーが破裂すると、弾丸のように飛んでくるので、確認中破片が富んできて最悪失明する可能性がある
・骨壺は、一人と数える、「持つ」ではなく「抱く」、棺も「持つ」ではなく「抱く」と表現する、ご遺体は「運ぶ」ではなく「連れていく」
・生きたまま火葬するのは、真っ赤な嘘、まったくの都市伝説。死亡診断書、死後硬直、匂い、ドライアイス、火葬には死後24時間経過必要のため。
・過去はもらっていたらしいが、現在ではチップを受け取ると始末書もの。心づけは渡す必要はないしけっして受け取らない。
<目次>
まえがき
第1章 火葬場の噂(遺体が動く火葬中に起きている光景、血が噴水のように噴き出す ほか)
第2章 実録火葬場事件簿(生焼け遺体事件、お骨あげなのに違骨が消えた ほか)
第3章 火葬・葬儀の裏側(大惨事になるNG副葬品、見落としがちな喪服の注意点 ほか)
第4章 火葬技士の証言(火葬中の遺体を職員は見ている!、人間が焼けたらどんな匂いか ほか)
特別収録 ロングインタビュー 下駄華緒エピソード0
あとがき 火葬場の話をする意味
元火葬場・葬儀屋職員。火葬技術管理士一級。プロミュージシャンでありながら怪談最恐戦2019年で優勝し“怪談最恐位”の称号を獲得。現在は怪談や火葬場の体験談を語るトークイベントを開催するほか自身のYouTubeチャンネル「火葬場奇談」、田中俊行と共同の「不思議大百科」を配信中
【No1213】火葬場奇談 1万人の遺体を見送った男が語る焼き場の裏側 下駄華緒 竹書房(2022/09)
