まさしく昭和レトロだった。
娯楽が大きく花を咲かせていたころ。土曜日がまだ休みでなかったころ。
例えば、屋上遊園地。かつてはデパートの定番だった。
貴重な休みの日曜日に、家族全員一張羅を着て某デパートの屋上の遊園地で遊び、帰りには最上階にあるファミリーレストランで(お子さま)ランチをいただいたものだった。
高度成長期の昭和の娯楽には、その記憶と情緒が色濃く反映されている。
労働の成果が娯楽のためだけに費やされたと言って過言じゃないくらい、家族でその時間を思いっきり遊んでいた。それしかわからなくて夢中になってあまり深く考えず、純粋に時間を楽しんでいたのだった。
懐かしくてそのときの情景がすぐに浮かんできて心がそこに戻ってしまった。
景色も記憶も鮮明で時間がいまよりゆっくりと流れていたと思う。
もうなくなってしまったものやすでにないもの、いまはできないことが多いが、記憶だけでもアナログ的な自分を大切にしていきたいと思った。
<目次>
写真で見る 失われゆく娯楽
まえがき
フォークジャンボリー
ソノシート
カセットテープ
ゲーム&ウオッチ
川崎球場
スーパーカーブーム
ポルノ映画
トリスバー
駄菓子屋
都市伝説
地上波のお色気番組
ダイアルQ2
ラジオドラマ
ダッコちゃん
フラフープ
ヨーヨー
団体旅行
使い捨てカメラ
ジャズ喫茶
名画座
カフェー
ゴーゴー喫茶
ノーパン喫茶
秘宝舘
ビニ本
赤線
銭湯
貸本屋
お伊勢参り
紙芝居
人はなぜ娯楽をもとめるのか
昭和のおばけ番組 ほか
さくいん 写真提供 参考文献 あとがき
1962年生まれ。ライター。映画、庶民史、酒場ルポ等のテーマを中心に雑誌・書籍に執筆している。
