【No1076】いい人なのに嫌われるわけ 石川幹人 扶桑社(2022/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

人は、利己的(自分のために行動する)であるが、利他的(自己犠牲で他人のために行動する)でもあるように、矛盾した生き物だと理解したうえで生きていければ、対人関係のストレスがもっと少なくなることでしょう。

 

長所を逆転の発想で裏返してみると短所となります。

 

何でも教えてくれる人⇒上から目線で恩着せがましい人。

みんなに対して優しい人⇒誰にでもいい顔をするはっきりしない人。

理想が高い人⇒絵空事ばかりで行動が伴わない人。

リーダーシップがある人⇒独りよがりで突っ走る人。

 

日頃から良かれと思うような人に対して、これ何かおかしい変だと思ったり。

なにかしらモヤモヤ感やわだかまり感を抱いたことがありました。

15P

個人の心の度量の問題ではなく、ヒトが進化の過程で獲得してきた生得的な特徴と、現代の文明社会が求める要求が大きくずれていることが原因です。

19P 生き残るために有利な遺伝子的特徴は、その場所で生きるのに有利に働くかどうか。

20P 今を生きる私たちの心身や行動様式は、これまでの長い生存競争の中で身につけてきた生き延びるために必要な要素の寄せ集めだ。

 

188P

私たち現代人は、サルの時代に獲得した本能と、狩猟・採取時代の集団行動で身につけた特性を共に受け継いでおり、しばしばその矛盾にさいなまれて揺れ動いています。

文明社会に適応するために定めた規範やルールにも従わなければいけないのですから、事態は複雑です。

サルの時代から考えれば、私たちは信じられないほど高度で複雑なコミュニケーションを強いられているのですから、社会活動や人間関係に適応できない人たちが現れるのは当然です。

 

世の中いろいろな人がいます。

現代社会に対応するため、自分が変化し進化していくのです。

快適に生きられるようになります。

35P

心の反応が湧き起こる理由を知り、それを受け止めて上手に取り扱うことができれば、対人関係も楽になる上、業務効率やコミュニケーションも飛躍的によくなるでしょう。

 

 <目次>

はじめに

序章 「いい人」は時代によって変わる(「いい人」にモヤモヤしてしまうあなたは悪くない、進化とは偶然起きた遺伝子の突然変異 ほか)

第1章 みんなに“あげすぎ”な人たち(ギフトさん 太っ腹だけどお返しがプレッシャー、人助けさん 親切だけど自分の株を上げたいのが見え見え ほか)

第2章 その“いい性格”がアダになる(気遣いさん 繊細で気が利くけど過敏すぎて面倒くさい、八方美人さん 誰にでも優しいけどどっちつかずとやっかまれる ほか)

第3章 ポジティブすぎてやっかいなあの人(すごい実績さん 実績や評判は華々しいけど実態が伴わない、高い理想さん 魅力的な理想は語るけど口先だけで実行力がない ほか)

第4章 「仲間のため」にご用心(チーム孝行さん 「みんなのため」が口癖だけど見返りは得られない、君だけにさん 「秘密」を教えてくれるけど一緒に背負うのが重い ほか)

おわりに

 

1959年、東京都生まれ。進化心理学者、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。東京工業大学理学部応用物理学科(生物物理学)卒。松下電器産業(現・パナソニック)で映像情報システムの設計開発、ホームページ知的検索システムなどの研究開発に従事したのち、通商産業省(現・経済産業省)の国家プロジェクト「第五世代コンピュータプロジェクト」に参画し、人工知能研究に従事。明治大学文学部助教授、同教授、米国デューク大学客員研究員、明治大学情報コミュニケーション学部学部長、同大学院長を歴任。大学で教鞭を執る傍ら、科学リテラシー教育や科学コミュニケーションの啓蒙活動にも力を入れている。