この本に心がキャッチされました。
題名は本を選択するときに重要。
優先すべきだと思う。
実際にこの文字を見て面白そうだと手に取ったからだ。
5年前に殺したはずの夫が妻のところに帰ってくる。
妻が夫を崖から突き落として殺した冒頭のプロローグ、衝撃の展開で幕が開けた。
この斬新な設定がどんな方向に向かうのかと興味津々となった。
夫や妻の他、登場人物の背景や情景描写、過去のエピソードの披露がわかりやすく丁寧だった。
妻の鈴倉茉奈の前に、急に姿を現した夫の鈴倉和希。
殺したはずの夫がなぜ生きているのか。
なぜ!なぜ?
どうして5年後に妻に顔を見せたのか。
これは、亡霊なの?他人の空似か、それとも双子の兄弟がいたからなのか!?
いずれも違った。
夫は妻と一緒に暮らしたいと言う。
過去は絶対にDV夫だった。
記憶喪失となり別人のようになった。
穏やかな生活が始まった。
この先にどんな仕掛けが待っているのか。
読み進めたい気持ちがみなぎっていた。
あるとき夫の白骨遺体が発見されたと警察から妻に連絡が来た。
遺体の歯形が夫と一致したからだ。
今いっしょに暮している男は誰なのか?
思い出の女性を探し出そうとする男がいて、この男のお陰で真実にたどりついた。
そうかそういうことだったのか。
してやられたわ。
だから結構面白いと思う。
<目次>
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。
