国連を始めとする多くの研究機関で相対的な幸福度を測る指標として、「ウェルビーイング」、幸福の指標が活用されている。
経済発展が幸福度上昇に結び付く関係性は限定的であり、働き方や人間関係、住みよさや自然とのつながりなど、様々な要素が複雑に結びつくことで、幸福度の大きさを決定している。
世界幸福度ランキングで過去4年連続1位であるフィンランドの事例から、働き方や人間関係、住みよさや自然とのつながりに加え、助け合いの精神や利他的な行動を行うことが人々の幸福度を高める効果が指摘されている。
何が「幸せ」なのかと感じるのかは人それぞれだ。
運動ができる、緑に囲まれている、住むところがある、食べるものがある、仕事がある、家族があるなど、当たり前のようにいまあるもの、普通に暮らせる毎日があればこそ、それだけで幸せだとぼくは思う。
<目次>
まえがき
第1章 ウェルビーイング(幸福)とは
第2章 日本の幸福度
第3章 お金と幸福度
第4章 人とのつながりと幸福度
第5章 働き方と幸福度
第6章 住みよさと幸福度
第7章 幸福度の地域別比較
第8章 国内47都道府県における人々の選好の比較
第9章 大都市における人々の選好の比較
第10章 東京23区における人々の選好の比較
あとがき
鶴見哲也
南山大学総合政策学部准教授。東京大学新領域創成科学研究科助教を経て現職
藤井秀道
九州大学経済学研究院准教授。地域の豊かさ(新国富)を見える化するツール「EvaCva‐Sustainable」の開発を行っている。2021年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学賞」を受賞
馬奈木俊介
九州大学工学研究院教授・主幹教授・都市研究センター長。国連「新国富報告書」代表、多くの国連報告書の統括代表執筆者、OECD(経済協力開発機構)貿易・環境部会副議長、2018年・世界環境資源経済学会共同議長などを歴任。世界各国の新国富指標など、持続可能性を評価する手法の開発を代表して行っている。第16回日本学術振興会賞受賞。第25期日本学術会議会員
