「サクラ」とは、公安警察の意味。
物語のテンポや登場人物の心理描写などがよかったな。
読み進めるごとに、新たな事実が結びついていくのが面白かったな。
内容をよく練ってありつながりがうまかったな。
物語のなかに十分に引き込まれましたよ。
けっしてこのままで終わらせていけない。
きっと次に続いていく物語だと信じていたいな。
主人公の「森口泉」さんが活躍する続編を希望しますよ。
<目次>
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
終章
◎1968年岩手県生まれ。「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞を受賞。他の著書に「パレートの誤算」など。
52P
「お前さんが犯人だなんて思っちゃいない。俺も長年、現場にいた男だ。お前さんを見ていれば、人を殺せる人間かどうかぐらいわかる。だがな、被害者とそれなりの関係がある人物からは、ことごとく話を訊くのが殺人捜査の基本だ。たとえ肉親でも配偶者でも、端っから疑ってかかるのが、刑事ってもんよ。事情を知る人間からは、できるだけ詳しく聴取しなきゃならん」
314P
―犠牲の上に、治定があってはならない。
もし、警察官になれたとしても、自分に何が出来るのかはわからない。だが、なにかをせずにはいられない。警察官採用試験に合格し、自分に出来ることをきっと見つける。
泉は胸に溜めていた息を大きく吐き出すと、前に向かって歩き始めた。
