ぼくは稀代の名俳優 “高倉健”さんに惹かれます。
年輪を経て滋味が出てきているようで、これからもずっと映画に出ていてほしかったという人も大勢いるのではないかな。
石原裕次郎さんや三船敏郎さんらの映画俳優と並び称されるほど、いや!それ以上のすごみのある大スターだ。
彼は、私生活をあまり語っていません。
その私生活は、いわゆる映画俳優の「高倉健」を演じていなかったから。
素は、仕事とは全く別にしていて大切にしていたからではないかな。
背中だけで語れる、言葉を発しなくても、言いたい意味が伝わってくる俳優。
こういう人はなかなかいませんよ。
この本の中にたくさんの名言がありました。
俳優道を究めた人だからこそ、綴られた言葉の意味がとても重たく感じています。
プライベートは、いたって饒舌な人。
数少ない言葉やそのしぐさ、後ろ姿などの演技で、我々に何か言いたいことを強く訴えてくる感性を持っているプロフェッショナル。
50年以上、200本以上もの映画に出演されてきました。
納得できる映画しか出演しない。
これからもまだまだ映画に出たいとおっしゃっておられましたね。
愛おしい男だ。
彼にとても惹かれます。
本名、小田剛一さん。
映画俳優、高倉健さんのご冥福を心からお祈りします。
<目次>
その日のことを中心に―「はじめに」に代えて
1ご一緒したいと思います
2「人を想う量が人生」の一文、心に刻みました
3疲れないのかといわれるほど饒舌です
4叶うなら、一度授業をお受けしたいと思いました
5「何の利害関係もない人とのつながり」印象に残りました
6爽やかな風に吹かれたいと思います
7経済優先の付けが回ってきた時代、これからの世代には心の追求をして欲しい
8重い言葉、胸に刻んで過ごしております
9次回作は「何を求める風の中ゆく」の心境です
10幸せを感じる最中を届けさせていただきます
11気象が警鐘を鳴らしているように思えてなりません
12僕が死ぬまで死なないで下さい
13健さん、精一杯書かせていただきました
凛とした文の庭「おわりに」に代えて
◎早稲田大学政治経済学部卒業。ジャーナリスト&コラムニスト。毎日新聞客員編集委員。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコースで「文章表現」を教える。
◎7P「一生懸命生きている人の役しか僕はやりません」
◎42P
「人を想うことの量が人生なんでしょうか」
◎52P
「言葉というのはいくら数多く喋ってもどんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらない、そういう思いは自分の中に強くあります。言葉は少ないほうが、自分の思いはむしろ伝わるんじゃないかと思っています。」
◎53P
「いい人と出会うことですよ。人との出会いは人生の宝物になります」
◎68P
何かを得れば何かを失う。また逆に何かを失えば何かを得るものだが、定年で失った地位や名誉やお金の代わりに得られるものは何であろうか。おそらくそれは何の利害関係もない人とのつながりであろう。
新しい人間関係に恵まれれば、第二の人生も第一の人生になるかもしれない。
◎94P
「映画は作家や監督やいろんな人の想いが積み重なってできあがるんですね。お金で人が集まっても、想いがこもっていないと映画はできないんじゃないでしょうか」
「言葉は人の想いがこもると違うものに変わっていく。言葉の力は凄いんです」
◎94-95P
「僕は一生懸命に生きている人しか演じられません。僕にどんな役をやらせたいか、みんなも考えてください。ビートたけしが今一番狙っているのは、みなさんの世代のお客さんです。彼がやりたいと思う脚本で彼が演出するものだったらいつでもやります」
◎125P
「愛するということは、その人と自分の人生をいとおしく想い、大切にしていくことだと思います」
