ぼくは池井戸潤さんが仕掛けたヒミツの罠にハマってしまったよう!
彼の著作のひとつ「七つの会議 日本経済新聞出版社(2012/11)」の第一話「居眠り八角」を読み終えたところです!
銀行からの出向という点では、あの半沢直樹シリーズを彷彿とする内容かと思った。
でも、“倉田”さんは池井戸潤史上、最弱の主人公(440P)だと書かれてます。
夜遅くまで寝ることが惜しまれるくらい一気に最後までいきました。
物語は、ストーカーとの対決と出向先との軋轢という風に二通りがあります。
それらが絡み合って展開されているからけっこう面白いです。
370P前後に、倉田さんのとても雄々しい場面があります。
相手の真瀬が憎悪の眼差しと錐のように鋭い視線を向けてきても、怒りを浮かべた形相のままであっても、ドスの利いた声で恫喝してきても、凝視して驚愕の表情であっても、
倉田さんは、銀行員としてのプライドを持ってきちっと対応をされています。
言いたいことや言うべきことをはっきりと相手に伝えています。
理路整然とした裏付けされた説明と堂々とした態度を取っています。
相手から一歩も退かなかったし、引き下がるつもりはなかったというべき状況下、いままでの倉田さんとは別人のように立派です!素晴らしい!!
彼のような生き方があることに気づける人が羨ましい。
こんな修羅場は、人生でも何回も経験することはないから。
人生には、少なくとも1回くらいは、男気を前面に出せる場面があってもいいんじゃないかな!
<目次>
第1章 現代ゲーム私論
第2章 名無しさん
第3章 善良なる小市民、悪意の一般人
第4章 真夏の攻防
第5章 名無しさんの正体
第6章 名も無きひとりの人間として
★1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第41回吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞
