家 計 調 査 報 告 2023年平均結果 (二人以上の世帯) 総務省  | 税理士の世界一周旅行&司法試験挑戦記

家 計 調 査 報 告 2023年平均結果 (二人以上の世帯) 総務省 

1) 1世帯当たり貯蓄現在高は 1904 万円で、前年に比べ 0.2%増加し、5年連続の増加。 貯蓄保有世帯の中央値は 1107 万円。 

負債現在高は655万円で、前年に比べ13.7%の増加。負債保有世帯の中央値は1422万円

 

2 )約3分の2の世帯が貯蓄現在高の平均値(1904万円)を下回る。 貯蓄現在高の内訳は、通貨性預貯金が15年連続の増加、定期性預貯金が2年連続の減少 

 ●二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、貯蓄現在高の平均値(1904 万円)を 下回る世帯が約3分の2(67.4%)を占め、貯蓄現在高の少ない階級に偏った分布となっている。

 ●貯蓄の種類別に貯蓄現在高の推移をみると、通貨性預貯金及び有価証券は、前年に比べ増加となって いる。通貨性預貯金は、660 万円で、前年に比べ 26 万円、4.1%の増加となり、15 年連続の増加となっ ている。 定期性預貯金は、537 万円で、前年に比べ 41 万円、7.1%の減少となり、2年連続の減少と なっている。

 

この結果を分析すると、現在の個人の運用先は、預貯金が62.9%と最も多く、中でも通貨性預貯金は15年連続の増加となっています。これに対し、それ以外で運用するものには生命保険18.5%・有価証券17.0%などがありますが、その合計は35.5%に留まります。また、2020年から2022年までの有価証券の内訳推移を見ると、貸付信託・投資信託は横ばい、株式・債券・投資信託は増加傾向にあります。これらを見る限りでは、個人の運用先としてリスク商品を避ける傾向に根強いものを感じます。しかし、その一方、最近になり少しづつ有価証券が増加傾向にあります。今後「貯蓄から投資へ」という変化を個人に期待できるか、期待して見守りたいと思います。

 

出典 総務省「家計調査報告」2023年 令和6年5月17日