『おい、優・・風ちゃんとちゃんと話し合えよっ!
お前達はお互いに言いたい事も言わないから駄目なんだよ!』
風香と会った潤から説教された
あぁ、まったくその通りかもな・・
好きになった頃は自分でもびっくりするくらいに気持ちを伝えてた
あの頃は風香も俺の事を好きだって確信が有ったから
今は・・・
どうなんだろう?
風香・・君の気持ちが知りたいよ
仕事の付き合いで酔っ払うほどに酒を飲んだ
家に帰り着いたら風香がまだリビングに居た
〝お帰り、どうしたの?凄く酔ってるみたい・・大丈夫?〟
ソファから立ち上がった風香の甘い香りがすぐ傍でする
自分を抑える事が出来なくて・・咄嗟に風香を抱き寄せた
〝優、どうしたの?やめてよ・・〟
欲望を止める事が出来ず無理矢理キスをしてソファに押し倒してしまった
・・風香、泣いてるの?
〝優、こんなの嫌よ・・〟
「ごめん、風香・・」
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幸せそうな潤君を見て・・優との関係が悲しくなった
『優は、やり直したいってきっと思ってるさ』
別れ際、潤君にそう言われたけど・・どうなのかな?
どこからやり直せばいいんだろう?
仕事を始めた時・・?
ううん、違う・・
優を好きな気持ちは変わらない
ひょっとすると前よりも愛しく想ってるかもしれない・・
でも、優は私達に距離が生じた訳を分かってるかな?
きっと分かってないよね・・
恋人の頃も、結婚当初の頃も、優が求めてくれるのは嬉しかった
愛されてるんだと実感出来た
いつも優しい優が、もっと優しく愛してくれる・・甘い時間が大好きだった
それが、いつの頃からだろう
愛を確かめ合ってた時間が、ちょっとずつ変わっていった
欲望の為だけに求められるのが嫌だった・・
私は・・ただ、抱きしめてくれるだけでよかったの
また・・あの頃の辛い気持ちが蘇ってきた・・
優のことを受け入れられない・・かもしれない