──裁判の現状は
「昨年2月に連邦地裁に、同9月にカリフォルニア州裁判所に提訴した。『いわれなき汚名(=日本人は強姦魔の子孫)を後世に残せない』『この方法でしか慰安婦像は撤去させられない』と思ったからだ。ただ、簡単ではない。提訴棄却となった州の判決に『(慰安婦は)性奴隷は周知の事実だ』と書かれるほど、朝日の大誤報をきっかけとした、韓国・中国系団体などの工作活動は広まっている。現在、米国の西部地区を管轄する第9高等裁判所へ控訴している」
──朝日が大誤報を認めたことで、日本では慰安婦問題の核心である「強制連行=性奴隷」は崩壊した
「米国でのインパクトはゼロだ。米国人で、朝日の英字版を読む人はほぼいないうえ、訂正記事も小さい。30年以上も大誤報が放置されたことで、韓国・中国系団体や、反日日本人らが『慰安婦=性奴隷』という印象を定着させてしまった。朝日の罪は重い」
![目良氏](https://stat.ameba.jp/user_images/20150401/16/simmons-boyaki/ae/f8/j/t01760250_0176025013262867326.jpg?caw=800)
目良氏は、慰安婦像撤去のための活動を続けている
──米国の識者はどうか
「私は今月初め、ニューヨークで記者会見を開くにあたり、慰安婦問題の経緯を記した『慰安婦は性奴隷にあらず』(英語版)を出版した。そのため、米国の歴史家やジャーナリストなどに招待状を送った。すると、コロンビア大学の教授が、私を罵倒する言葉を書き連ねて『こんな招待状を寄越すな』というメールを送ってきた。私もハーバード大学や南カリフォルニア大学で教えてきたが、同じ研究者に考えられない文章だった。これが現実だ」
──身の危険もあるとか
「尾行や自宅前に不審者がいるのは日常的だ。先日、自動車を運転していたら、急にアジア系男性が運転する車が幅寄せしてきて、間一髪だった。自宅には防犯カメラを設置するなどして警戒している」
──朝日に言いたいことは
「来日中、東洋ゴム工業の免震装置不正が報じられていた。企業の責任として、自社が犯した過ちを正すのは当然だ。朝日は大誤報で、世界中で日本と日本人を貶めたが、企業責任は果たされていない。事の重大さを分かっていない。最低、米国のニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナル、英国のタイムズ、フランスのルモンドなど、世界の主要紙に1、2週間連続で、自社の大誤報を訂正・謝罪する広告を掲載すべきだ。罪を償ってほしい」
──今後、どう戦う
「日本と日本人がこれだけ蔑まれて、黙ってはいられない。捏造の歴史を放置すれば、数世紀にわたって続く可能性がある。私には10代と20代の孫が5人いる。日本には素晴らしい歴史と伝統、文化がある。日本人であることに自信を持って世界に羽ばたけるようにしたい。この戦いは長期にわたるので、ぜひ、日本の方々にも支援をお願いしたい」
2015.03.31 ZAKZAK by 夕刊フジより転載
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150331/dms1503311531013-n1.htm