猿を人間に進化させる時、重要なのは魂のレベルです。
肉体を改造するのは医学的にそれほど難しくなく可能です。
何せ自然発生出来るのですから・・・。
問題は進化した肉体を維持出来るだけの魂のレベルを維持する事。
それには猿にお手伝いをさせる必要が有りました。
魂は修行しても鍛えても成長しません。
お手伝いをさせることにより、
助け合う事を経験しないと猿は人間に進化出来ないのです。
地球人はそれを逆手に取りました。
シリウス・ワーカーに、原種が奴隷としての隷属をさせたと嘘を教えた。
地球人はシリウス・プライム(原種)が
3K(きけん、きつい、きたない)をさせていたと嘘を教えて蜂起させました。
地球に生まれたばかりで記憶の曖昧なワーカーに嘘を吹き込んだのです。
確かに猿に家事は辛いものでした。
配膳、掃除、洗濯、調理・・・どれも猿には過酷な事ばかりです。
しかし、危険な仕事を猿に肩代わりさせる習慣はプライムには有りません。
そんな事はゴーレムに遣らせれば良いのです。
プライムは猿(ワーカー)に身の回りの世話をさせていました。
それが猿には辛かったのです。