前に中国経済がデフレ化していると書いた。
東日本大震災の被災地にも、深刻なデフレ化が押し寄せている。
これは、被災地の生産物が売れないと云うことだ。
説明しよう。
インフレとは、その国の生産物が安く買えることだ。
なぜ発展途上国がインフレで、経済大国になるとデフレ化が進むのか?
それは、その国の産出物の付加価値が上がるからだ。
簡単に言えば、人気が有って品薄になるから商品の値段が高くなる。
こうして徐々に通貨レートが上がってゆくのだ。
大国になるとデフレ化が進む。
その理由は、
そこで生産される商品が低開発国では手に入らない特別な価値があるから。
嫌でも不満でも高くても、そこでしか買えないからバランスがとれている。
多くの場合、まだ産業が発展していない国の生産物は工業レベルが低い。
故に高いと売れない。
しかし工業レベルが高くなってくると通貨レートが
つまり輸出品が農業製品ならば、テクノロジーが低くても問題ない。
だから低開発国はインフレで、経済成長が進むとデフレになる。
・・・つまり、被災地の生産物が通貨レートに対し、信用が不足している。
低開発国のところで書いたように信用の低下が付加価値(人気)を落とす。
付加価値が落ちたものは、安くても売れない。
その上信用まで落ちたら、割高感がますます増え続ける。
風評被害ではない。日本政府の怠慢なのだ。
日銀を無視して、借金(特別公債の発行)をせずに、
政府発行の紙幣を刷って、深刻なデフレ不況に対応しなければならない。
因みに
中国でどんなに元が安くても、物価が安くても、
毒野菜や下水で作った油で調理した料理を安くても要らない。
これは、特殊なデフレ化だ。
しかし中国の場合は、日本と違い対応が簡単だ。
野菜を毒で汚染せずに、下水を処理した油を調理に使わなければいい。
もともとインフレとは、
それ以上無いくらい観光のセールスポイントになる最大のアッピールポイント。
しかも、中国人は誰もが食材を上手に調理できる。
安くて、美味しくて、レパートリーが豊富で、素晴らしい観光資源じゃないか!
何故わざわざ毒入りにする?