信吾の病気 2
清水景允
信吾は、小さなことを、あまりにも小さな事を考えていた。
信吾にとって、教諭に成る事が人生の目的ではなかったはずだ。
教諭に成る事は、学校と言う組織の中での社会的慣習上の出来事ではないか・・・。
兎角、人間は一つの目的を達成すると、大義を忘れてしまうところがある。
信吾が哲学を志したのは「科学とは何か・・・。技術とは何か・・・。そして、それを教える教育とは何か・・・。」と言うことであって、それを忘れていた。さらに、社会を良く見る事の出来る眼鏡を探す事であった。その眼鏡は、慶応を卒業する事によって、見つけたのである・・・。
小さなことに目を向け、それも忘れるところであった。
信吾は、初心に帰り、「科学とは何か・・・。技術とは何か・・・。それを教える教育とは何か・・・。」と言う問題意識の中で、慶応を卒業したことによって見つけた眼鏡で今の時代を眺めた時、どうしてもエネルギー問題が見えて来る。
この地球上で人間が(人間に限らず他の全ての生き物)生きて行く上で、エネルギーは必要不可欠である。
悲しいかな、この地球環境の中で、生き物が生きて行くと言う事は、他の生物の生命を戴き、己の命を継続して行かなければ成らない存在者である。
さらに、人間は生活そのものの中にもエネルギーを必要としなければ生きて行けない。つまり火の使用である。
この大前提の下でエネルギーを得る理論を考えるのが「科学」の大切な仕事のひとつでないか。
嘗て、人間は裏山に入り、その日のエネルギーを得ていた。
その時代は、「環境破壊」など言う言葉はなかった。それが産業革命当たりから大気汚染がはじまった。その原因は、技術が他の生物の命を戴かなくてもエネルギーを得る方法を発見したことからはじまった。それが化石燃料の採掘であり、後に原子力の利用であった。
これを見ていた科学は、技術の独走を野放しにしてしまった。その新しい社会構造(産業社会)の中で、科学は産業社会を分析も批判もせず、未完成な科学理論を、技術が形にしてしまったところに、この地球環境に大きな爪痕、環境破壊と言う現象を残してしまったのである。
さらに、もっと重大な問題が見えて来る。それは原子力あった。
原子核が核分裂を起こすと、あの危険な放射性物質が生じる。その放射性物質は、この三次元の世界(地球上で生きて行く世界)では処理することが出来ない。時間と共に溜まって行く危険物質を、科学は、どのように処理するか・・・。と言う大きな問題を抱えているが、解決する理論は発見していない。なのに、技術が先行し原子力を利用しているのである。
清水景允
信吾は、小さなことを、あまりにも小さな事を考えていた。
信吾にとって、教諭に成る事が人生の目的ではなかったはずだ。
教諭に成る事は、学校と言う組織の中での社会的慣習上の出来事ではないか・・・。
兎角、人間は一つの目的を達成すると、大義を忘れてしまうところがある。
信吾が哲学を志したのは「科学とは何か・・・。技術とは何か・・・。そして、それを教える教育とは何か・・・。」と言うことであって、それを忘れていた。さらに、社会を良く見る事の出来る眼鏡を探す事であった。その眼鏡は、慶応を卒業する事によって、見つけたのである・・・。
小さなことに目を向け、それも忘れるところであった。
信吾は、初心に帰り、「科学とは何か・・・。技術とは何か・・・。それを教える教育とは何か・・・。」と言う問題意識の中で、慶応を卒業したことによって見つけた眼鏡で今の時代を眺めた時、どうしてもエネルギー問題が見えて来る。
この地球上で人間が(人間に限らず他の全ての生き物)生きて行く上で、エネルギーは必要不可欠である。
悲しいかな、この地球環境の中で、生き物が生きて行くと言う事は、他の生物の生命を戴き、己の命を継続して行かなければ成らない存在者である。
さらに、人間は生活そのものの中にもエネルギーを必要としなければ生きて行けない。つまり火の使用である。
この大前提の下でエネルギーを得る理論を考えるのが「科学」の大切な仕事のひとつでないか。
嘗て、人間は裏山に入り、その日のエネルギーを得ていた。
その時代は、「環境破壊」など言う言葉はなかった。それが産業革命当たりから大気汚染がはじまった。その原因は、技術が他の生物の命を戴かなくてもエネルギーを得る方法を発見したことからはじまった。それが化石燃料の採掘であり、後に原子力の利用であった。
これを見ていた科学は、技術の独走を野放しにしてしまった。その新しい社会構造(産業社会)の中で、科学は産業社会を分析も批判もせず、未完成な科学理論を、技術が形にしてしまったところに、この地球環境に大きな爪痕、環境破壊と言う現象を残してしまったのである。
さらに、もっと重大な問題が見えて来る。それは原子力あった。
原子核が核分裂を起こすと、あの危険な放射性物質が生じる。その放射性物質は、この三次元の世界(地球上で生きて行く世界)では処理することが出来ない。時間と共に溜まって行く危険物質を、科学は、どのように処理するか・・・。と言う大きな問題を抱えているが、解決する理論は発見していない。なのに、技術が先行し原子力を利用しているのである。