信吾の病気 9
清水景允
目が覚めた。
ICUに入っていた。時間的感覚は全く無い。
側に君枝が座っていた。
身体は動かす事が出来ない。
右肩甲骨上部から右脇腹に掛けて違和感を感じる。
右脇腹の一番下部からシリコンのパイプが出ている。その先を見ると大きな透明の袋が付いており、その中に体液や薬剤が溜まっていた。
また、陰部からも同じく管が出ている。
その管の先をみると、やはり透明の袋へと繋がっている。
透明の袋の中には黄色とも茶色ともつかない尿らしいものが溜まっている。
『これじゃ、ロボットだな・・・。』と思いながら、お腹が空いているのを感じる。
信吾の術後の第一声が「腹減った・・・。」である。
ICUの看護師はドクターに何か話していたが、茶碗にお粥を入れて持って来た。
信吾は、それをかぶりつく様にお腹に流し込んだ。
美味しかった。
やっと人間に戻ったような気がした。
手術はこのようにして終わった。
後に、君枝から聞いた話であるが、取り除いた動脈瘤はピンポン玉を大きくした位で、一部薄くピンク色に変色し透明の袋の様に見えたと教えてくれた。
信吾は手術を急いだ理由が分かった。
九死に一生を得て退院するのであった。
7月1日に入院し8月1日から職場に復帰した。
医大では、解胸部手術を受け1ヵ月で職場復帰した患者は初めてであると言われた。
清水景允
目が覚めた。
ICUに入っていた。時間的感覚は全く無い。
側に君枝が座っていた。
身体は動かす事が出来ない。
右肩甲骨上部から右脇腹に掛けて違和感を感じる。
右脇腹の一番下部からシリコンのパイプが出ている。その先を見ると大きな透明の袋が付いており、その中に体液や薬剤が溜まっていた。
また、陰部からも同じく管が出ている。
その管の先をみると、やはり透明の袋へと繋がっている。
透明の袋の中には黄色とも茶色ともつかない尿らしいものが溜まっている。
『これじゃ、ロボットだな・・・。』と思いながら、お腹が空いているのを感じる。
信吾の術後の第一声が「腹減った・・・。」である。
ICUの看護師はドクターに何か話していたが、茶碗にお粥を入れて持って来た。
信吾は、それをかぶりつく様にお腹に流し込んだ。
美味しかった。
やっと人間に戻ったような気がした。
手術はこのようにして終わった。
後に、君枝から聞いた話であるが、取り除いた動脈瘤はピンポン玉を大きくした位で、一部薄くピンク色に変色し透明の袋の様に見えたと教えてくれた。
信吾は手術を急いだ理由が分かった。
九死に一生を得て退院するのであった。
7月1日に入院し8月1日から職場に復帰した。
医大では、解胸部手術を受け1ヵ月で職場復帰した患者は初めてであると言われた。