貧乏学生 7
清水景允
札幌駅から列車が出発した。
車内で信吾は考えるのであった。
『今の富山家の経済環境を変えよう・・・。』
と言うのは、信吾が母校に勤めたはじめた時、二人の妹の学費を信吾が出していた。それを管理していたのがお袋であった。従って、信吾の給料は全部そのままお袋に渡していた。
今は、二人の妹達は高校を卒業し社会人である。
上の妹は、来春、結婚する。
下の妹は、旭川の病院で医療事務をしている。
富山家の家計状況は、信吾の給料を家に入れなくても普通の生活が出来る所まで来ているはずだ。
しかし、富山家の親には古い考え方しか持っていない。それは、長男は親の面倒を見、家計を助ける義務がある。と言うのである。それを、どのように替えるかということであった。親の意識改革である。
『やがて、僕は結婚をする。しかし、今の公営住宅では親達と同居など出来ない。古い考え方しか持てない親だから、親の近くの公営住宅に新居を構えろ。と言うに決まっている。始めは言うことを聞き、やがて親に子離れを宣告しなければならないだろう。
当然、新しい家庭には、僕の給料で生活をしなければならない。
これまでは、親の管理の下で信吾の学費が出ていた。次から結婚と言うことで、自分で自分の給料を管理しよう。』と考えるのであった。
今の信吾の給料で計画的に管理すれば充分に学費、及びスクーリングの費用は出せる。そうすれば、スクーリング中の昼食にスイカで終わらせなくて済む・・・。結婚資金だって貯蓄することができる。と信吾は決心するのであった。
車内放送が旭川到着を告げた。
明日から学校が待っている。
信吾は、公営住宅の物置部屋の布団に身体を投げ出し、充実した気持ちで寝入った。
清水景允
札幌駅から列車が出発した。
車内で信吾は考えるのであった。
『今の富山家の経済環境を変えよう・・・。』
と言うのは、信吾が母校に勤めたはじめた時、二人の妹の学費を信吾が出していた。それを管理していたのがお袋であった。従って、信吾の給料は全部そのままお袋に渡していた。
今は、二人の妹達は高校を卒業し社会人である。
上の妹は、来春、結婚する。
下の妹は、旭川の病院で医療事務をしている。
富山家の家計状況は、信吾の給料を家に入れなくても普通の生活が出来る所まで来ているはずだ。
しかし、富山家の親には古い考え方しか持っていない。それは、長男は親の面倒を見、家計を助ける義務がある。と言うのである。それを、どのように替えるかということであった。親の意識改革である。
『やがて、僕は結婚をする。しかし、今の公営住宅では親達と同居など出来ない。古い考え方しか持てない親だから、親の近くの公営住宅に新居を構えろ。と言うに決まっている。始めは言うことを聞き、やがて親に子離れを宣告しなければならないだろう。
当然、新しい家庭には、僕の給料で生活をしなければならない。
これまでは、親の管理の下で信吾の学費が出ていた。次から結婚と言うことで、自分で自分の給料を管理しよう。』と考えるのであった。
今の信吾の給料で計画的に管理すれば充分に学費、及びスクーリングの費用は出せる。そうすれば、スクーリング中の昼食にスイカで終わらせなくて済む・・・。結婚資金だって貯蓄することができる。と信吾は決心するのであった。
車内放送が旭川到着を告げた。
明日から学校が待っている。
信吾は、公営住宅の物置部屋の布団に身体を投げ出し、充実した気持ちで寝入った。