一の2 小学生時代
清水景允
富山信吾はスキーを運びながら小学生時代の追憶に耽る。
信吾は小学校の低学年の時から『いじめ』を受けていた。
いつも、学校に行くとクラスの人達が徒党を組んで
「信吾が来たぞ・・・。」
「七面鳥信吾・・・。ほらっ、顔が赤くなった。」
「お前のうち、米も食えないだって、なぁ・・・。今日の弁当の中に何が入っているのだ。また、芋ひとつか・・・。」また、「鬼ごっこする、ベぇ・・・。」と誘ってきた時は、信吾は友達の仲間に入れると思い、加わった。すると、いきなり鬼にされ、「鬼が来た・・・。」と言いながら持っている物を投げつけられた。
時には、信吾の家が小学校近くあったため、学校から帰っても信吾をいじめるクラスの人達が家近くまで押し寄せ「七面鳥信吾、お前の家、飯も食えないだって、なぁ・・・。」
と囃し立てて行くのであった。
小学生の信吾は考えた。
『どうして、俺は七面鳥と言われるだろう・・・。』
『どうして、うちには米がないのだろう・・・。』
『どうして、クラスの中で、俺だけ鬼になるのだろう・・・。』
信吾はつらつらと自分の顔を鏡に映し眺め、自分の顔が赤い顔をしているのを見て、『こんな顔じゃ大きくなったら泥棒になってしまう・・・。』
子供心に、自分の顔が赤面で人相悪く見えた。
『米が無いのは家が貧しいから仕方がない・・・。』
当時、親父は定職に就かず、その日その日を稼ぐ日雇い労働者で仕事の無い時もあった。その分、お袋が農家に行き出面(その日、その日の労働者に支払われる日当)でその日を暮らしていた。
『友達が俺をいじめるのは、人相が悪く、家が貧乏であるからで、そのような俺をいじめるのは当然だ・・・。もし、俺がクラスの人の仲間に入り一人の友達を仲間と一緒になっていじめる様なことをしたら、いじめられるその友達は、今の俺と同じ気持ちになる・・・。しかも、俺は仲間のリーダの言いなりになって、その一人の友達をいじめなければならない。
赤面で、家が貧しい俺なんか、仲間に入ってもリーダになり、いじめはだめだ、何て絶対に言えない。それなら、友達なんか居なくても良い・・・。』
と考えたのが四年生頃であった。
友達からのいじめが続く。
清水景允
富山信吾はスキーを運びながら小学生時代の追憶に耽る。
信吾は小学校の低学年の時から『いじめ』を受けていた。
いつも、学校に行くとクラスの人達が徒党を組んで
「信吾が来たぞ・・・。」
「七面鳥信吾・・・。ほらっ、顔が赤くなった。」
「お前のうち、米も食えないだって、なぁ・・・。今日の弁当の中に何が入っているのだ。また、芋ひとつか・・・。」また、「鬼ごっこする、ベぇ・・・。」と誘ってきた時は、信吾は友達の仲間に入れると思い、加わった。すると、いきなり鬼にされ、「鬼が来た・・・。」と言いながら持っている物を投げつけられた。
時には、信吾の家が小学校近くあったため、学校から帰っても信吾をいじめるクラスの人達が家近くまで押し寄せ「七面鳥信吾、お前の家、飯も食えないだって、なぁ・・・。」
と囃し立てて行くのであった。
小学生の信吾は考えた。
『どうして、俺は七面鳥と言われるだろう・・・。』
『どうして、うちには米がないのだろう・・・。』
『どうして、クラスの中で、俺だけ鬼になるのだろう・・・。』
信吾はつらつらと自分の顔を鏡に映し眺め、自分の顔が赤い顔をしているのを見て、『こんな顔じゃ大きくなったら泥棒になってしまう・・・。』
子供心に、自分の顔が赤面で人相悪く見えた。
『米が無いのは家が貧しいから仕方がない・・・。』
当時、親父は定職に就かず、その日その日を稼ぐ日雇い労働者で仕事の無い時もあった。その分、お袋が農家に行き出面(その日、その日の労働者に支払われる日当)でその日を暮らしていた。
『友達が俺をいじめるのは、人相が悪く、家が貧乏であるからで、そのような俺をいじめるのは当然だ・・・。もし、俺がクラスの人の仲間に入り一人の友達を仲間と一緒になっていじめる様なことをしたら、いじめられるその友達は、今の俺と同じ気持ちになる・・・。しかも、俺は仲間のリーダの言いなりになって、その一人の友達をいじめなければならない。
赤面で、家が貧しい俺なんか、仲間に入ってもリーダになり、いじめはだめだ、何て絶対に言えない。それなら、友達なんか居なくても良い・・・。』
と考えたのが四年生頃であった。
友達からのいじめが続く。