~人は、誰かにとっての登場人物である~ -16ページ目

~人は、誰かにとっての登場人物である~

不動産会社勤務。仕事中にアパートの孤独死に触れ、
「人は、だれかに影響できる」というシンプルな事実に気付きました。仕事や家庭、その他、登場人物としての日常を、気づきとともに綴ります。



あの星の声ばかり
聴いて進めば

僕は辛いばかり


その星の声ばかり
聴いて進めば

僕は楽しいばかり



そして
両者の声を
聴いたとき



胸の中に
白銀の月が昇り

いつも
夜道を照らしてくれる



この
巡り合わせも
導きなのか



恵まれ過ぎた証に
この心は

凪いだ海のように

滑らかな水面を
取り戻した


あなたに吹く風の感触を
私が決して
知り得ないように

私に香る花の匂いを
あなたも決して
知り得ない



あなたが
私を変えるのは勝手だが

私は
決してあなたを変えない



私の夢を奪うことが
あなたにできるとしても

私には
あなたの夢は奪えない


頑なな私を
あなたが無理やり変えたとしても

あなたが死ぬほど頑ななら
私は解きほぐそうとはしない


私を尊敬しているあなたが
矛盾した言動をしたとして
私はそれを責めはしない



私には
何も与えるものはないから


ただ
生きていたいだけなのです



それでも
あなたが
自分や
世間や
社会のルールに従って

私から
夢を奪うなら

私は
それを受け入れるだろう







誰もが
私に失望するだろう


私はそれも
受け入れるだろう



誰もが私を
笑うだろう


私はそれも
受け入れるだろう






そこまで受け入れるのならば
私は
私を変えようとする

あなたも受け入れることが
できるということだ


そうか
それなら合点がいく



愛をもって
その鞭を
受け入れよう


痛みすら
痛みとして
感じよう


微笑みすら
浮かべながら
変わってみよう



私は
こうして
生きます



あなたは
どうやって
生きますか



私はそれも
受け入れるでしょう
嗚呼
可憐な花よ

何を隠そうと
刺を持つのか


君は世界の求愛に
その身一つで相対する

そんな姿が
胸にチクリと美しい


嗚呼
高貴の薔薇よ

方々から風を受け
尚保ち続ける背骨に沿って

無数の笑い皺を
僕は見逃さない

それが今はただの
痕跡だとしても


嗚呼
花弁の変遷よ

君は
何を示すのか

それにより
変わる愛ならば

誰も
君の可憐さを知り得ない



その刺に肌をゆっくりと
沈め 突き刺して

一つ残らず
君を感じたい



嗚呼
多忙の薔薇よ

君すら知り得ぬ
理性の揺らぎが

今ここにある
深い君の胸故に


嗚呼
多忙の薔薇よ



風に揺れる一瞬
君は花を越えたのだ