就職活動されたことがある方なら聞いたことのある外資系という言葉。
響きがいいし、なんかカッコイイイメージがありますよね。
英語ができないと勤められない、能力高い人達の集まり、など変なイメージ持ってたりしませんか?
今回はまず外資系がなんなのか、そして日本にある外資系とアメリカにある外資系企業の違いについて話していきます。
ではまず外資系企業とはなにか。
正確にいうと、外国の資本が入っている企業のことを指します。
要するに、日本で事業をするために必要なお金が外国からきていることを意味します。
このお金が100%外国の資本の場合もあれば、日本と外国の両方の資本を使っている企業もあります。(しかしこれは説明長くなるので省きます)
でも就職活動しながら感じたのは、少なくとも学生は外資系企業をそういった観点でみていません。
学生からすれば、外資系企業=外国にHQがある企業です。
さて、学生が思う外資系企業の意味を説明したところで、次のトピックに移ります。
日本にある外資系とアメリカにある外資系企業の違い。(新卒からの視点です)
アメリカでの就職も考えた筆者としては、大きく違いがあるように見えます。
過去の記事でも書いたのですが、アメリカの大手企業で働くとなるといくつかのメリットがあります。
おさらいしますと、4点あります。
①給料が高い。能力に応じて新卒でも給料が変わってくる。
②即戦力になれる場合がある。日本だと長い研修や末端の仕事から始める場合が多い。(もちろん、日本だとスタートアップの場合即戦力になれる場合が高いです。)
③転職ウェルカム。転職はまったくマイナスイメージがないため、仕事は合わない、違う会社や業界に行きたければ行ける。(日本も転職に対してのイメージは少しずつプラスに行っていると思います。)
④サービス残業など皆無に等しい。どの年代でも5時6時に帰ろうと思えば帰れる人たちが多い。
では日本の大手外資系企業はどういった違いがあるのか。
①給料は日系企業に比べて比較的高いが、交渉はできない。また、給料の上がるペースが遅い。
②即戦力にはなれない。しっかりとして研修をしている企業は結構少なく、新卒で知らないことばかりの状態で放り込まれ、迷いながら仕事をすることが多いです。自分のメンター(指導係)がいたとしても、ちゃんと面倒をみてくれる場合は少なく、自分で答えを一から見つけ出すことがあります。
③サービス残業あり。これは本当に企業によりますが、自分が受けていた外資系企業は残業代出ないところだったり、月40時間までは出るがそれ以上でないといった企業が多かったです。日本にいると、残業は当たり前という考えがありますよね。この考えが本来サービス残業なしの外資系にも移るのです。これをローカライゼーション(localization)と言います。現地の企業のあり方、考え方に適応することです。普通は悪い意味で使いませんが、残業のコンセプトは典型的なローカライゼーションによる結果です。なので、日本の外資系企業に勤めても、サービス残業はあります。
④撤退の可能性あり=無職になる可能性あり。外資系企業で一番怖いのは撤退することです。日本の市場にはもう支社置きたくないと決断されたが最後、自分は一気に無職に。さすがに日本はGDP3位という経済大国なのでチャンスは低いかもしれませんが、世界経済はいつどう動くのか分かりません。
⑤総合職といった職はなく、最初から自分の役割は決まっている。入社当初から自分のポジションが決まっており、総合職のように色々経験してから決めるようなパターンはありません。
⑥外資系といっても、英語を会社内外で使う企業は限られている。外資系と言えば英語を使う、と考える方が多いかもしれませんが、これはあまり当てはまりません。なぜなら外資系企業が取引しているのは日本人とだからです。そりゃそうです、日本にいるのですから。だから日本語で会話しますよね。もちろん業界にもよりますが、大半は会社外で日本語を使います。
会社内でミテーィングやメールをしている時は英語、という縛りをつけている会社があると思いますが、カジュアルな会話とかの場合、日本語が多いです。そりゃそうです、日本人同士でなぜわざわざ英語しゃべるのか。
まとめ
このように、外資系とは言っても、所詮日本にいる企業ですし、日本人が会社の大半を占めているので、あまり日系企業との違いはないといっても過言ではありません。
なので就職活動をしている時、企業リサーチしている時、日系企業だから受けない、外資系企業だから受けないといった考えを持たないようにオススメします。
見るべきなのは業務内容、会社のカルチャー、社員との相性、自分の成長に繋がるか、とかです。
こうすることで、あなたに一番合う会社が見つかると思います。