電車に乗っていたら、突然ウンチの臭いがしてきた。
満員電車ではない。
それまでしなかったのにあまりにも突然だった。
予想したのは三つ。
一つ目。もともとウンチがあった電車に乗っていつ今気付いた。
二つ目。誰かがもらした。
三つ目。自分がもらした。
三つ目は絶対ないなぁ、と思い、辺りを見渡すと浮浪者風のおじさんがいた。
やや、と思ったがそのおじさんも「何かクセェな~」という顔をしており、容疑者ではなさそう。
他には数人のサラリーマンがいる。
そのうち二人は寝ていて、起きているサラリーマンは全員、
「何かクセェな~」
という顔をしている。
全員の様子から、それまでそこにあった訳ではなさそう。
容疑者は二人に絞られた。
このウチ一人は、本当は起きていて、自分のした事のあまりの恐ろしさに気付き、このまま終点までやり過ごそう、と決意しているに違いない。
そうに違いないが、二人のウチどっちだ?
などと考えているうちに駅に着いたので下車。
降りた直後、三つ目の疑惑が沸き起こり、自分のケツを振り向いて確認。
大丈夫だ。
ふと後ろを見ると、そこで下車した全員が、自分のケツを確認していた。